前回の続き。。

本命彼女の居ない1週間、初日の夜。

パタヤに越して来た直ぐに『soi 6』で出会った
元オキニ嬢の「E」を訪ねて『ツリータウン』へ。

そこで話が盛り上がりEの友達「N」も含めた
3人でサードロードのムーガタ屋にやって来た。

店舗を見ると深夜だと言うのにそこそこの客入り。

それもそのはず。

なんとこのムーガタ屋は24時間営業。

自ずとここに人が集まってくるのだろう。

俺は初訪問だが2人は慣れた感じで躊躇なく入店。

席に着くと店員さんがすぐにメニューを持って来た。


俺 「好きなだけ注文してね」

2人「いえ〜い♡」


しばらく後。。俺の言い方も悪かったかもしれないが
大量の肉とサイドメニューが運ばれてきた。


俺 「え?こんなに食べれるの?(笑)」

E 「N、お腹空いてるんでしょ? 555」

N 「マイペンライ!完食ヨ 555」

俺 「ご馳走するけど残したらダメだよ(笑)」

N 「分かってるって〜」

3人「じゃあ、改めてチョンゲーーオ

。。。


案の定食べきれなかった。

俺も多少腹が減っていたから頑張ったが
こんな夜中に食べ切れる量じゃない。

何故タイ人は食べ切れない程に注文するのか?

他人が支払う時だけそうするのか?

いや。。基本的に大量に注文する気がする。

これはタイの風習なのだ(と言うことにする)

しかも ’’残すことがマナー’’ だとも言われている。

皆さんもこんな状況になることがあると思うが
決して怒らず許してあげて欲しい。。


N 「ゴメン。もう無理 555」
  「まだ焼いてないお肉は持って帰るね」

俺 「え?肉を残したら罰金じゃないの?」

E 「ここはビュッフェじゃないから大丈夫」

俺 「へぇ~。じゃあ勿体ないしそれが良いね」
  「最近あんまり飯を食えてないんでしょ?」

N 「直球ね~ 555」

E 「N、それを狙ってたんじゃないの?555」

N 「そこまで貧乏じゃないわよっ 555」


こんな感じでチェックビン(会計)となった。


ここで動いたのがEだ。


E 「ねぇ、OLEちゃん?」
  「このあとも良いんでしょ?」

俺 「いや。。ゴメン。。」
  「今日は遅くなるといけないから帰るよ」
  「本当は0時頃に帰ろうと思ってたんだ」

E 「今、本当にお金無いの」
  「助けてくれない?」

俺 「え?今日はNちゃんも居るし。。」

N 「ご心配なく。ワタシは直ぐに消えるから 555」
  「早くお肉を冷蔵庫に入れないと腐っちゃう」

E 「ね? ショートで良いから。。」
  「今日は同居してる友達が居ないし。。お願い」

俺 「でもここからEの部屋って遠いじゃん」

E 「もう!そうやって直ぐに逃げるんだから」

俺 「また近々お店に顔出すからサ」

E 「あ!ホテルは?」

俺 (明日仕事だから帰りたい)※心の声

N 「ねぇ?このお肉を冷蔵庫に入れてくれるなら
   ワタシの部屋使って良いよ。直ぐそこだから」

俺 「えぇ?そんなのあり?」

E 「ヨシ。決まりね」
  「N、部屋の鍵ちょうだい」

N 「はいっ、300バーツよ 555」
  「あと、綺麗に使ってね 555」

俺 「ちょいちょいっ 話がすすんでるけど
   Nちゃんの部屋は借りられないよ」

E 「ホテル代、勿体ないし大丈夫よ」

俺 「それはNちゃんが決めるんじゃ。。」

N 「ワタシは友達とクラブに行くからいいの」
  「じゃあね~」

そう言うと俺に袋一杯に入った肉を渡し
スタスタと歩いて暗闇に消えて行った。


E 「OLEちゃん、行こっ」


友達とは言えこうも簡単に自分の部屋を貸す。。なんでもアリなのだ


これで。。良い?のか?。。
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【第1話】 俺