前回の続き。。

意気揚々と初の『キンナリープレイス』に来た俺。

第一印象はまるで ’’桃源郷’’ 

だったのだが。。

ゴーゴーやカラオケのように少し離れた所に居る
女のコを選び、一緒に座って飲むスタイルでは無く
半ば強制的に俺の真横に来た女のコと飲むのか？を
決めないといけないシステムに戸惑った。

過去に俺は指名してやってきた！

MPでもエ〇マッサでも！

それがここではゴーゴーボーイがバーホスト状態。

俺ぁ人前でパンツ一丁にはなれなないぞ。

今だからこそわかるが、逆指名を避けたければ
入店してから席に付くまでに女のコを吟味し
同時に席に座るパターンとする必要がある。

もしくは座ってから直ぐ確認して女のコを呼ぶ。

しかしそのとっさの判断を誤り、横に座ってから
「間違えた」となってもチェンジとは言いにくいし
何よりその行動はジェントルマンじゃないっ。

カラオケで指名して横に座ったあとにチェンジ？

MPで指名して金魚鉢から出てきたあとにチェンジ？

ありえんっ！


そう。。俺にとって ’’断る’’ のって難しい。

ノーと言えない日本人の見本（笑）


この笑顔の女性を無下に扱う訳にいかない。

【俺脳内】※ 2秒
やっぱパタヤはバンコクに比べると
女のコのレベルが随分落ちるなぁ。。
でもこれがファラン（欧米人）の好みで
彼女たちは上手くやっていけてるんだろうな。。
目の前の席でファランが抱えてる女のコは何歳だ？
パッとみ40歳に見える。。でも彼は楽しそうだ。
そんなことより俺はどうすれば。。ううっ。。

俺は勇気を出して横に立って居るコに笑顔で
「ゴメン、今はひとりで飲んでるから」と返した。

その女のコはちょっと残念そうな顔をして
さっきまで立っていた場所へ帰って行く。

女のコを呼んだママさんも少し不満気だ。

でもこれは仕方ないよな。。

この一連のやり取りを他の女のコも見てたから
俺は「酒もオゴらないつまらない奴」と認識され
もう俺の席には誰も来ないだろうなんて
チョット反省していたとき。。

さっきのコの横に立っていたコが俺の横へ来て
「一緒に飲もうよ」アピールを始めた。

ニヤリ。。

流石はプロ嬢軍団。

俺の取った行動など日常茶飯事で慣れっこなのだ。

しかし、またまた俺のタイプでは無かったことと
順番に挨拶に来るシステムだと分かったため
また断りを入れた。

そして、3人目。。4人目。。

同じようなやり取りの繰り返し。

女のコ側も「コイツはひとり飲みが好きなんだ」と
諦めたのか？誰も俺の近くに来なくなった。

ママさんも3回目のチェンジからは苦笑い。

何も知らずに飲みに来たボウヤと思われただろう。

でも仕方ない。。

俺は決して面食いでは無いが、目の前に順番に来た
女のコ達は "それ" を超えていたんだもん。。

いや、初だから俺も気合が入っていたのかもしれない。

チビチビと飲んでるつもりだった
LEOも無くなってしまった。

今日はこの1本だけで退散しよう。。

キンナリーデビュー戦は苦い思い出になったな。。


そんな風に思った時だ。。


突然、新たな女性が俺の横に立った


今だからわかる。女のコはチェンジしてヨシ。
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【第1話】 俺