前回の続き。。
中国支社長「Wさん」と面談の結果は好感触!
翌日、Wさんは俺に話したことを「Sさん」に
伝えるため、3人で打ち合わせをすることになった。
少々嫌な予感はするが避けては通れない道。。
腐っても今の現状はタイ工場のトップなのだから。
Wさんの宿泊するトンローのホテルで待ち合わせ。
S 「毎度っ!Wさん、ご無沙汰でーす」
W 「お久しぶりですね、Sさん」
S 「相変わらず男前でんなぁ~。ヒヒッ」
W 「Sさんも肌の色艶が良いですね(笑)」
「ちゃんと仕事してますか?(笑)」
俺 (それ。。絶対イヤミですよね。。ハハ)
S 「大社長から連絡あったけど内定辞退した
俺さんを引き留めたんやって?」
W 「ええ。。今日はその件を伝えとこうと」
俺 「Sさん、申し訳ありません」
「俺も一旦は決心して大社長に伝えたのですが」
S 「で?雇用条件が折り合わないって聞いたけど
どないするん?」
俺 「それは。。」
W 「Sさん、条件の件ですが。。」
「俺さんには中国支社の管轄に入って貰います」
「中国支社在籍のタイ駐在員にと考えてます」
俺 「!?」
S 「ほぉ?そりゃあ、また特別な対応ですねぇ」
「それで?大社長は何て言うてるの?」
W 「まだ大社長には相談していません」
「でも今週中には日本に行って話をつけます」
S 「そんな無理難題が通るんかいな?」
W 「何としても俺さんには残って貰いたいと
考えての苦肉の策です」
S 「ま、大社長が決定するなら仕方ないとして
ワシと条件が違うのは納得いかんで?」
俺 「。。。」
W 「それはSさんと大社長で2人とも納得して
決めた個人の雇用条件ですよね?」
S 「そりゃそうやけど、後から来た年下の人間が
ワシより好条件なんは面白くないのぉ」
W 「これは中国支社と俺さんの話ですから」
S 「ワシは関係ないってか?」
W 「いえ、仕事はSさんと一緒にするんですから
全く関係なくはないですが」
S 「ワシも大社長に再交渉しようかなぁ」
W 「それも良いんじゃないですか?」
「一度決めた条件は変わらないでしょうけど」
S 「ってか。。Wさんはワシひとりでは
タイ支社工場がまわせんと思うとる?」
W 「ハッキリ言いますけど不安ですね」
S 「チッ。。まぁ、ええわ」
「でも俺さんに対する条件は曲げれんで?」
「ワシと同じでも上でもない。ワシ以下や」
W 「それは大社長と話して決めて頂きます」
S 「中国支社の預かりでタイで仕事をする。。
そんな都合のええ話は通らんと思うで?」
W 「私も中国支社長の身。交渉します」
S 「ワシはタイ支社長や。勝手にはさせへんで」
一触即発。
横で見て聞いていてそんな風に感じ取れた。
しかも話題は俺の雇用条件について。
心苦しい状況だが俺にとっては最重要項目のため
そう簡単にあきらめる訳にはいかない。
俺の雇用条件だけでピリピリムードだと言うのに
更に ’’Sさんは近い将来にてクビにする計画’’ が
本人の耳に入ると一体どうなってしまうんだろう。
どうにか穏便に解決できないものか。。
S 「で?この後は新工場を見に行くんやろ?」
W 「ですね。今日は俺さんの雇用条件の話と
工場見学、夜は3人で親睦会の計画です」
S 「バーンブン郡までどうやって行くんや?」
「まさかタイでの運転は全部ワシがするとか
俺さんの雇用条件に入れとらんやろな?」
俺 (いやらしい言い方するなぁ。。)
W 「俺さん、悪いけどクルマを出して貰える?」
俺 「良いですよ。後ろ狭いですけど宜しければ」
重い空気の中、3人で1台のクルマに乗り新工場を目指した
私のために戦わないでっ(苦笑)
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1話1分程度で読めますので是非とも m(_ _)m
【第1話】 俺
コメント
コメント一覧 (8)
俺
がしました
S本性丸出しですなー!
この状態で車中って気まず〜…
ケンカをやめて〜♪by竹内まりあ
俺
がしました
やっぱり一筋縄では行かないみたいですね(>_<)
まあかなりの曲者ですから色んな妨害工作を…
中々厳しい攻防が続きそうですが好転することを期待します!!
俺
がしました
今までの俺さんのお色気ありのビジネス経験を元にした、10話のテレビドラマにしたら絶対に受けると思う。脚本家に売込みませんか?
俺
がしました
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