前回の続き。。
タイ国内転職の採用面談の日が終わる。
社長は自分のホテルと俺の部屋の方向が同じのため
「一緒にタクシーで帰ろう」と誘ってくれたが
直前で「Sさん」に阻止されるような形となり
社長がひとりでタクシーに乗って帰るのを
ママさんと同席していた女のコ全員で見送った。
Sさんは「社長と一緒に乗るのは失礼にあたる」と
言ったが、もうひとつ理由があったようだ。。
S 「ふぅ~。終了~っ!お疲れさんやで」
俺 「はい、お疲れ様でした」
「社長はひとりで帰るの問題ないですか?」
S 「大丈夫やて。そんなことまで知らん(笑)」
俺 「ホテルカードがあるから大丈夫ですよね」
S 「まあな」
「さてと。。仕切り直しや!」
「中、入るで」
俺 「えぇっ!?今からもう1回?(汗)」
S 「社長が居たからワシと言う未来の相方と
話がひとつも出来とらんやろう?ヒヒッ」
俺 「。。。」
S 「心配せんでええ!おごっちゃるから!」
※心配なくても良いよ、ご馳走してあげるから
と言う訳でふたたび『club 雅』の店内へ。。
さっきと同じ女のコをさっきの席へ呼び
さっきと同じボトルで仕切り直しが始まった。
※社長は帰ったため、スノー以外の女のコ。
S 「さぁ、社長も居らんからくつろげるで!」
「俺さんタバコ吸うのに我慢してたやろ」
俺 「あ、はい。。ありがとうございます。。」
S 「楽ぅ~にいこうや。楽ぅ~に。ヒヒッ」
俺 「さっきの話ですけど、社長が心配です。。」
S 「スノーやろ?あれはアカン。悪女やで」
俺 「。。ですよね。。」
S 「スノーは絶対に固定の男か客が何人か居る」
俺 「。。ですよね。。」
S 「まあでも初めて社長を雅に連れてきて
スノーを推したのはワシやけどな。 ヒヒッ」
俺 「!?」
S 「容姿端麗、日本語バッチリ、ちょいエ〇。。
3拍子揃った完璧ガールやで(笑)」
俺 「ですね。。」
S 「社長には機嫌良く度々タイに来てもろーて
新プロジェクトを成し遂げてもらわんとな」
俺 (やっぱりそんな魂胆が。。)
S 「確かに後で社長から何回か質問はあった」
「タイの女のコは皆こんな感じなの?って」
俺 「それで。。どんな返事をしたんですか?」
S 「田舎出身のコは全員がそうだって言うたよ」
「金が掛かりまんねん、って(笑)」
俺 (うゎぁ。。)
S 「でもあながち間違っとらんやろ?ヒヒッ」
俺 「確かにそうですが。。」
S 「しかもこのコ(嬢1)にコソっと聞いたら
スノーは大学生ちゃうらしいわ(笑)」
俺 「!? マジですか?」
S 「もし大学生なら親も多少は金持っとるやろし
リヤカー屋台でクィッティアオ売るか?」
「最低でもマネージャー役職くらいじゃないと
大学に行かせれんやろ?」
俺 「ですよね。。」
「でも奨学金とか。。」
S 「そう考えてしまうのが騙されるヤツの
典型的なパターンや。ヒヒヒッ」
「親父が病気なったんはホンマか知らんけど
どうせ田舎の野戦病院みたいなところに
2~3日入っただけちゃうか?」
俺 「。。。(そこまで言う)」
S 「しかもな、田舎に子供も居ると思うで」
俺 「ん~。。確かに夜の仕事の女のコは
子供が居ることが多いですもんね。。」
S 「親兄弟や自分の子供に金が必要なのはわかる」
「でも社長から吸い取っとる金額えげつないで?」
俺 「さっきの話だけでも2ヶ月で10万バーツ越え。。」
S 「さっき店入ったとき社長が大きな声でスノーに
久しぶり~って言ってハグしてたやろ?」
俺 「あぁ。。はい」
S 「ワシにも言わんかったけど絶対きのうの夜も
ここ(雅)に来てスノーを指名しとるで」
俺 「恥ずかしいから隠したってことですか。。」
S 「嘘つきはお互い様ってとこやな。ヒヒヒッ」
気分の良くなったSさんの話は止まらない。
S 「社長も嫁ハンに逃げられてから大変で
ちっさい会社やから大して金も無いはず」
「小料理屋からココまで1.5キロも歩くか?」
「でも見栄張ってスノーを落とすのに必死や」
「今までどんな夜遊びして来たんか知らんけど
素人丸出しやで(笑)最低人間や。ヒヒッ」
「まぁまだ金使っとるだけマシか(笑)」
「でもそうやって訳も分からんヤツらが
夜嬢にポンポン大金渡すから相場が上がって
現地滞在組からしたらキツイよなぁ」
言いたい放題だが全てが間違ってるわけでも無い
Sさんの饒舌(じょうぜつ)は止まらない。。
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1話1分程度で読めますので是非とも m(_ _)m
【第1話】 俺
コメント
コメント一覧 (8)
この会社に入るなら味方にしとかないかんですね。
好き嫌いは横置いて…
俺
がしました
タイトル、素敵すぎます😊
新年度も毎朝欠かさず楽しみにしています
俺
がしました
このSさん相当のやり手ですね(;^_^A
あそこまで思っていながら本人(社長)の前では持ち上げっぱなしの提灯持ち…
何か社長が少し哀れに思えてきました(笑)
事の顛末が楽しみです!!
俺
がしました
Sさん… 意外と的を得てますね。
単なるお調子おじさんではなく、冷静に見ている所は見てますし。
社長さんをタイ遊びにズブズブにして、タイプロジェクトで金を落とさせる。
自分は現地で頑張って立ち上げますよ、仮に潰れても私のせいじゃないよ、って感じで、クールに考えてますね。
まぁ、自分のタイ生活を基本に利用したいだけでしょうけどね。
社長も奥さんに逃げられて、寂しさを雪嬢で埋めたい気持ちはわかりますが、なんかこのあとのが怖い展開になりそうですね…
でも、金製品は仮に売られても生活の為!と言われたら仕方ないですけどね。
日本人のそれとの感覚は違うので、皆さん折角あげたのになんで…?となるんでしょうね。
自分も最初は戸惑いましたが、馴れました。プラチナとかは売らないですよね。
前嫁は今でも買ってあげたプラチナのバングル持ってますね。
プラチナのリング、あと時計。なんの時計買ってあげたか忘れてしまいましたけど。
パシャだっけ?ホイヤーだっけ?思い出せないアルツハイマーです。
俺
がしました
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