前回（1ヶ月前）の続き。。

久々に会った「Ｊさん」から転職先の紹介。

多少強引に話をされ、断れなくなってしまったが
これくらい強引にトントン拍子で進ませないと
俺の重い重いクソ重い腰は上がらなかっただろう。

あと ’’面談を断れきれなかった’’ と表現したが
これは ’’全てが本心ではない’’

先ずこの話を紹介してくれた ’’Ｊさんの身なり’’ 
それから ’’駐在員なみの好条件’’ も魅力的だと思い
最初は「面談して嫌なら断ればいいや」だったが
飲み会の半ば程からは「もっと詳しく聞きたい」
そして最終的には「逃したくない」に変化していた。

特にこの好条件がフリーランスではありえなかった
’’福利厚生’’ で、ヨダレが出る内容ばかりだった。

・ワークパーミット支給 （労働許可証）
・社会保険

・所得税会社負担
・海外保険加入
・賞与（ボーナス）年1回支給
・通勤手当
・住宅手当

上記、最初の2項目以外は今の俺に無いもの。。

ざっくり計算しても上記項目だけで年間試算すると
十数万バーツは変わってくるであろう。

表には出すことはなかったが
今後しばらく先の収支を計算し
これなら問題ないと踏んでいた。


何よりこの話を受ければ ’’パタヤに住める’’


翌月、日本の本社から社長がやって来た。

俺の面談を兼ねた、タイ工場定期視察のためだ。


今回社長が滞在するホテルはプラカノン地区の
『ジャスミン・リゾート ホテル』

面談はそのホテルの1階にある喫茶店で行われた。


社長「わざわざ出向いてもらってスマンね」

俺　「いえ、こちらこそお時間頂き恐縮です」

社長「じゃあ早速だが。。」


いかにも中小企業の社長といった感じの社長。

ザ・社長。

普通の社長（60歳）

韓国企業のＭＤのように傲慢な態度を取るでもなく
※参照ポチ↓　理不尽社長


日系企業のエリートのようにキレる感じもしない
※参照ポチ↓　パワハラ社長


ちなみに会社を紹介してくれたＪさんは
この日までに退職を済ませているため不在。

よって面談は社長とマンツーだと思っていたが
俺の簡単な職務経歴を説明したタイミングで
突然 ’’年配の日本人の方’’ がやって来た。


〇〇「まいど～っ」


目の前にいる社長はスーツを着ているものの
その年配の方は頭髪は真っ白でボサボサ気味の
ポロシャツにハーフパンツ姿で登場し
社長の座ってるソファーの横にストンと座った。


俺　（誰だ？？？？）


ジャッキー・チェン映画の師匠役で有名な
「ユエン・シャオティエン」みたい容姿だから
名前を「Ｓさん」とする。

※本当のシャオティエンは頭文字「Ｘ」だが
　カッコ良過ぎるので以下Ｓとする


Ｓ　「いやー、社長、すんまへん！」
　　「駐車場が全然空いて無くて下から上まで
　　　グルグルで目ぇ回ってしまいましたわ（笑）」

社長「Ｓさん、随分と早いね」

Ｓ　「そりゃ仕事のパートナー候補は見とかんと」

俺　（パートナー？）

社長「Ｓさんとは面談のあとで合流だと。。」

Ｓ　「あんたが俺さんやな？よろしゅう」

俺　「初めまして。よろしくお願いします」

Ｓ　「社長がOKなら文句なしや」
　　「ま、仲良くしたってや」


ドラマで見るような、コッテコテの関西人（大阪）


個人面談と思って来たから少しびっくりしたが
社長とは昔からの知り合いで、今後計画されている
新工場プロジェクトに迎えた現地採用者だと言う。

社長からは既に始まっている新工場の立ち上げを
このＳさんと協力し、達成して欲しいと言うことと
将来は旧・新工場にそれぞれに日本人を置き
運営、管理を任せていく方針だと
今後のプランを熱く語ってくれた。

ＪさんはＳさんのことを何も言ってなかったな。。


このＳさんが居なければ、また俺の人生も変わっていただろう


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【第1話】 俺