前回の続き。。

昔の知り合い「Jさん」と会食。。

メインの内容はズバリ ’’仕事の勧誘’’ だった。

この話自体は今の俺にすごく魅力的な話なのだが
Jさんは退職するから穴埋めに入って欲しい、と。

俺を引き抜きして一緒にやるならまだしも
本人が居なくなる会社へ転職の斡旋。

きっと自分が辞める意向を会社側に伝えた時に
代わりを連れて来れば辞めてもいいよ、くらい
言われたのだろう。

確かJさんは俺より歳が2つ3つ上だったが
別に社長や重役でもなんでもない普通の営業マン。

ここはズバリ聞いてみることにしよう。


俺 「えー、その話なんか変じゃないですか?」

J 「きっとそう言われると思ってました(汗)」

俺 「まぁでも辞める理由にもよりますけど。。」

J 「ホントに変な会社じゃないですから」

俺 「じゃあまたどうして辞めるのですか?」

J 「今、営業でシンガポールを担当してますが
   出張を重ねるうちに大好きになってしまって
   現地への移住を考えているのです」

俺 「おぉ、それはまた思い切りますねぇ」

J 「英語を使った仕事がしたいと思ってましたが
   今の環境ではそこまで使わなくなって。。」

俺 「なるほど。そう言うことですか」
  「英語の苦手な俺に向いてる会社ですね(笑)」

J 「あと、工場の生産キャパが上がって
   新工場を建てる計画が進んでます」

俺 「新工場の場所はどこになるのですか?」

J 「『アマタナコン工業団地』の近くです」

俺 「じゃあ、パタヤからの通勤もアリですかね?」

J 「北パタヤに住めば7号線を使って1時間ですね」

俺 「それ、かなり良い感じです」
  「パタヤ住みは俺の最優先条件ですから(笑)」

J 「パタヤ楽しいですよね(笑)」

俺 「でも、これから会社は大変な時ですね」

J 「そうなんです。。」
  「なんか逃げるみたいで恨みを買わない様
   俺さんに声を掛けさせて頂きました」
  「で、何とか引き継いでもらえないか。。?と」

俺 「なんか責任重大ですね。。ハハ」

J 「でも ’’雇用条件’’ は良いですよ」
  「私が具体的に幾ら貰ってるかは言えませんが
   強気で吹っ掛けてやれば良いと思います」

俺 「それが叶うなら魅力ですけど。。」

J 「俺さんなら職務経歴からして大丈夫ですヨ」

俺 「そう言う交渉事って苦手なんですよね」

J 「もし ’’高い’’ と返されたら ’’行かない’’ と言えば
   会社側も食い下がってくるでしょう(笑)」

俺 「そんなに上手く行きますかね?」

J 「ネットに載っているような求人よりは
   遥かに条件は良いと思いますよ」

俺 「。。そうですか。。」

J 「一度、社長と面談してもらえませんか?」
  「そうすれば私の顔も立ちますので。。」
  「助けると思ってお願いします!!」


お願いされるとなかなか断り切れない俺であった。。


こうして俺は翌月に社長面談へ向かうことになる


新たな人生の第一歩になる企業なのか??
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【第1話】 俺