前回の続き。。

プロジェクト最終日の仕事を終えた。

しかも結果は良好で安心することができた。

俺は協力会社の工場を出発した後、その足で
「BIG」の居る『ドンムアン空港』近くの
カフェ内装リノベーション工事の現場に直行した。

そこでBIGは俺が協力先でやってきたように
ほぼ毎日現場に張り付きでタイ人作業者を管理。

もう少しで完成という進捗状況だ。

俺が到着した時はタイ人作業者2名とBIGが
暑い店内の中で汗だくになりながら脚立の上に立ち
天井から長いコードでぶら下がるタイプの
洒落た照明を取り付けているところだった。
※BIG。。以下、B


俺 「お邪魔しまー・・す。。」

B 「あ、俺サン、お疲れ様ですー」

俺 「わぁ~。先々週に見た時に比べたら
   随分とカフェらしくなったね」

B 「今回の案件は少し苦労しました」
  「ずっと見ていないと彼(作業者)はサボるし
   次に何をやって良いかが分からないのです」

俺 「それもそれで大変だろうなぁ」

B 「ワタシも一緒に壁のタイル貼りましたよ 555」

俺 「あれ?このテーブルとか棚って。。」
  「また事務所の庭で作ったの?」

B 「いえ、それが。。」
  「この店のオーナーの知り合いに家具屋がいて
   ウチのも紹介しましたが買うと言わなくて」

俺 「えー? 絶対ウチのほうが綺麗だよな(笑)」

B 「手作り1点ものですからね 555」

俺 「オーナーも分かってないなぁ(笑)」

B 「もうちょっと営業がんばります 555」

俺 「お互い頑張ろうな」
  「ところでコッチの仕事が全完したぜ」

B 「さすがです。予定通りじゃないですか」

俺 「任せとけって」
  「で、次の仕事なんかありそう?」

B 「いえ。。それが今のところは無いです。。」

俺 「そっか。。」
  「俺ももうちょっと営業頑張らないとな。。」

B 「建築関係のほうは割とあるんですけどね」


そう。。

ここまで比較的連続で仕事の依頼があったが
やはり自動車関係と言えば日系がメインとなる。

そして日系のお客さんを相手にしていると
俺達の様なブローカー会社を使うことは少ない。

どうしてもリスクが高いと判断されるのだ。

コストや品質、実績なんかを上手くアピールし
お客さん個人的には仕事を依頼したいと思っても
会社側がOKを出さないとどうにもならない。

タイでは結構多いほうだが、会社メールアドレスが
「’’Gメール’’ だからNG」なんて判断される場合も。

でもこれらの問題はよく理解できる。

逆に俺が仕事を出す立場であっても
そんな会社は使わないかもしれない。

そこでBIGの顔の広さを利用したタイ人顧客への
接待やキックバックが重要になってくるのだが
建築業が手一杯になると綿密な対応は難しい。

俺がひとりでタイ人顧客を回ってもいいのだが
俺が日本人だから接待や袖に下などの話は敬遠され
話がうまく進まないなと感じることも多かった。

俺達がブローカーではなく自社工場があれば。。


B 「俺サン、ワタシ達の工場を造りましょう
   と言ったらどのように考えます?」

俺 「それは凄い案けど。。まだ早くない?」

B 「そうなんですよね。。大きな借金もできるし」

俺 「俺は今のスタイルでもう少し様子を見たいな」

B 「ワタシも80%はその考えですけどね。。」

俺 「報酬を少し下げて会社に金を残していこうよ」

B 「あ、でも中古で社用車を買おうと思ってます」

俺 「それは1台あれば便利だね」


BIGもそれなりに色々考えているようだ


フリーランスなりの苦悩。。今後の行方は??
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【第1話】 俺