前回の続き。。

たまたまバービアで出会った日本人「福さん」

その場で声を掛けた夜のフリーランサー「プリン」と
意気投合したか?お互い求めるものが一致したか?
ペイバーしてから翌日のバンコクデートを終え
その2日後くらいに帰国したまでは知っていた。

そして会った日から約1ヶ月が過ぎた頃だ。

福さんからLINE連絡があった。


ピロロロンッ♪ ピロロロンッ♪


俺 「お久しぶりで~す。どうしましたか?」

福 「ご無沙汰してます。。ちょっと相談が。。」

俺 「もしかしてプリンちゃんのことですか?」

福 「はい。。」
  「帰国してからも連絡を取り合ってますが
   先週にプリンがバスに乗ってる時、
   知らない間にカバンの底をナイフで切られて
   財布を抜き取られた、って言うんですよ」

俺 「そのニュースは俺も最近見ましたよ」

福 「え!プリンのことがニュースに!?」

俺 「いえ、他人だと思いますが。。」

福 「直ぐに同額+αを送金してあげましたが
   精神的に凹んでいるようで。。」

俺 「わ、サポートしてあげたのですか。偉い」

福 「プリン、仕事にも2~3日出ていないようです」
  「いつ連絡しても部屋で寝てるから。。と」


俺は「心配ですね。。」なんて言いながらも
癖で頭の中で違う可能性を瞬時に想像してしまう。

(他の客と短期旅行の可能性もあるな。。)
(そもそもスリにあった話も怪しいぞ。。)


福さんは続けた。


福 「で、相談って言うのは。。俺さん。。」
  「ちょっとプリンを見に行って頂けませんか?」

俺 「え?でもバーに居ないんですよね?」

福 「はい。だから本当にバーに居ないのか?と」

俺 「彼女を少し疑ってると言うことですね?」

福 「はい。。気持ちが落ち着かないんです」

俺 「その考えと気持ちはよくわかりますよ」

福 「できれば彼女の部屋も見に行って欲しいです」

俺 「えー!。。」
  「もちろんバーは知ってますが部屋は。。」

福 「LINEのやり取りで部屋の場所は分かってます」
  「ストリートビューで照らし合わせもしたので
   バッチリ裏も取れてますから」

俺 (怖っ。。でも恋は盲目。。分からんでもない)

福 「お願いできますか??」

俺 「そこまで言うならバーだけ。。」

福 「そこをなんとか!部屋もお願いします!」

俺 「でも俺が見に行くと怪しくないですか?」

福 「プリンに会わなくても大丈夫です」

俺 「どう言うことですか?」
  
福 「プリンはクルマを所持していますので
   駐車場にクルマが停まってるかだけを
   確認してくれれば良いんです」

俺 「そうですか。。(あ、受け入れてしまった)」

福 「俺さんもクルマを持ってると言ってましたね?」

俺 「はい。。」

福 「車載カメラは付いてますか?」

俺 「ボロですが一応は。。(ま、まさか。。)」

福 「もし彼女が部屋に居るならアパートの1階に
   HONDAの白いJAZZが停まってるはずですから
   その動画をLINEで送ってくれませんか?」

俺 「え?そこまでする必要ありますか??」

福 「じゃないと俺さんがテキトーに行ったと言い
   行ってない可能性があるじゃないですか」

俺 (失礼な奴だな)

福 「彼女の言ってることが本当じゃないと
   これからのことが不安で不安で」

俺 「まぁ、今は俺もフリーランス業の立場で
   暇だから行こうと思えば行けますが。。」

福 「ありがとうございます!」

俺 「結果はどうなっても責任はとれないですよ?」


アカン。。ヤッベー奴だったかも知れない。。


こうして俺は現地探偵をすることになった。。
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【第1話】 俺