前回の続き。。

『ボーペンニャン』で偶然再会した「ミント」

再会と言うか、お互いが良くないタイミングで
バッタリ会ってしまっただけなのだが。。

その時の彼女は他の欧米人の客と一緒だったため
見ず知らずの他人のフリをしてやり過ごした。

俺はその後そのままボーペンニャンに入ったが
好みの女のコを物色して一緒に飲むどころか
放心状態で？ボ～っとフロアを1周回っただけで
ビアラオを飲むことすら無くバーを後に。

気分の乗らない時に限って何人かの女のコが
こちらに目線や笑顔をガンガンに送ってきたが
さっき階段のところでミントの顔を見てしまい
’’ボーペンニャン＝ミントだけ’’ の様な図式が
俺の中で明確になってしまったのか？5分で退散。

気分転換にこれまたネットで見ていた別の夜遊び
ディスコで素人？ラオッ娘のナンパを考えたが
初めての場所にひとりで行く勇気が湧かない！が
発動してしまい、迷っている間に深夜になり
夜遊びはどうでもよくなってしまった。

夜遊びも大切だがビザ受け取りはもっと大切。

寂しいビエンチャン最後の夜となってしまった。


翌日。。


前回と違い整理券 ’’No.006’’ を貰っているから
午後一番の開門に合わせて『タイ大使館』に向かう。

早く受け取れるとは言えこの瞬間も落ち着かない。

パスポートが返却されたあとで中身を見て
ビザのシールが貼られているのを確認するまでは
油断ができないからだ。

しかも今回は ’’赤文字警告ハンコ’’ が押されている
可能性もあるため、なおさらドキドキする。

はたして綺麗なタイ観光ビザが貰えるのだろうか。

。。。

前回の申請・受け取りを含め4度目のタイ大使館着。

午後の開門前だが既に結構な人数が来ていた。

ここに居る全員がビザの事が心配でソワソワし
少しでも早くビザを確認したいから早く来る。。

誰しもそんな感じ？

いや違う。。

ただ単に滞在ホテルが12時のチェックアウトだから
行く場所もなく時間を持て余しているだけだろう。

俺は早い整理券を持ってる？2回目の余裕？からか
今回は冷静に落ち着いて周りを見ることができ
改めて色々な人種の方が居ること気付かされる。

タイ人のように見える方々も多い。

しかし、ここはタイ大使館だから
タイ人に観光ビザは必要ない。

きっとミャンマーやカンボジアあたりの方で
タイで働くため就労ビザか仮の観光ビザでも
取りに来ているのであろう。

もちろんダントツ多いのは欧米人。

神妙な顔つきで神に祈ってる年配の方も居れば
「バックパッカー！イエーイ！」みたいな
キャッキャ言ってる若いカップルも居る。

ハーパンにサンダル姿なのにスネの真ん中まである
靴下を履いているグループはどの国の方だろう。。

他には「もう慣れっ子だぜ」と言わんばかりに
ここで初めて知りあった方々とコーヒー片手に
「あんたはどこの国の人だい？」と雑談し
人見知りなんて無縁の世界的なノリで話してる方々。

イスラム・アラブ系の方も多く見える。

俺は最近夜中に見ている洋ドラ ’’24’’ の見過ぎからか
彼らがどことなく何か裏で企んでいるように見え
ここでタイの長期滞在ビザを取得した後に
バンコクで爆弾事件なんか起こさないだろうな？
なんて想像してみたり（偏見MAXごめんなさいｗ）

俺の後側から日本語が聞こえてくる。

この日本人2人組は一体タイで何をしているんだ？

長期で観光できるってことは仕事はしてないのか？

どんな身分だよ。。

あ。。

向こうも同じことを俺に対して思ってるか（笑）

。。。

そんな思いの中、パスポート受け取り開始。


俺は整理券No.006のため開始直後の13時35分に
後ろから何百人にも羨ましい眼差しで見られつつ
得意げにパスポートを受け取った。


君たち、6時30分にはココに来ないとダメだぞ（笑）

なんて思いながら速攻でパスポートの中身を確認！

ペラペラペラッ・・

ニヤリ。。

タイ観光ビザシールあり！

そしてその脇に ’’警告ハンコ’’ は押されてない！


これでバンコクに戻り+30日の延長申請をすれば
また90日間を無職で過すことができる。

イッキに不安が吹き飛んだ。

さてと！帰りますかぁ！


バンコク滞在チャージ完了ぉぉおっ！！

「第16章 完」

※ビエンチャンのワットタイ国際空港は本当に小さい
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警告ハンコ無し！は日頃の行いが良い証拠っ(*´з`)
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【第1話】 俺