前回の続き。。
リアル現在で偏頭痛の収まらなくなった「俺」
そしてこれ以上は無理と判断し、更新ストップ宣言。
「タイは若いうちに行け!痛感物語」はどうなるの?
まず、残りのストーリーを簡単に紹介させて下さい。。
親会社からやって来た新社長の「エリート」は
駐在員「Tさん」を指導しても改善効果が薄いと
Tさんを飛ばして俺に色々言ってくるようなった中
俺はエリートからのパワハラの直撃を受けます。
忘れもしない月曜日の朝7時ころ。。
出勤後、朝の定期点検で工場を見回りしていた時
チェックリストの更新が1日漏れていたことに対し
エリートが過去になかった以上に激怒しました。
この項目の責任者の俺はエリートから呼ばれ
強く叱責を受けます。
ここまでならいつもの風景なのですが。。
前日の日曜日、何か嫌なことでもあったのか?
虫の居所が悪かったのか?分かりませんが
なんと俺は最終的に平手でド突かれ(ビンタされ)
大変が起こるのです。。
バチンッッ!!
流石の俺もエリートを思いっ切り睨み返しました。
エリートが「何や?その目は?」と言ったくらいで
偶然この状況を近くで見掛けたTさんが走って来て
「さっきの暴力は本社に報告します!」と言うと
エリートは手が出たことに焦ったのでしょうか?
もしくはそれを有耶無耶にしようと思ったのか?
完膚なきまでにTさんを暴言で言い込みます。
「そもそもお前は駐在員のくせに何も出来てない!」
「ひとつの成果も出せていないのに生意気言うな!」
「お前の給料の半分を自主的に返上しろ!コラ!」
「お前が情けないからコイツ(俺)に言ってるんだ!」
更には「お前の親の顔が見てみたいわ!」など
今までの最上級で最低の罵倒を浴びせました。
最終的に俺達2人に本来はタイ人スタッフに出される
ワーニングレター(警告書)が発行される始末。
※会社ルールはワーニングレター2枚で強制解雇(クビ)
このパワハラ(暴力)の内容は本社に到達したけど
エリートの在籍する親会社には言えなかった模様。
本社「ビンタ?軽くペチッと撫でる程度だろう?」
本社「事を荒立てたくないからタイ側で処理しろ」
本社「そんな子供みたいなこと親会社に言えるか」
本社「しかし事実確認のため本社の社長が
タイ工場に視察に行くようにする」
そして実際に数日後、社長が来タイし
個人面談にて質疑応答となりました。
その面談の中で俺の引き留めを兼ねて?
エリートのことを教えてくれるのです。
「エリートは何処に行っても同じようなやり方で
別の支社でもエリートの部下となった方が
耐えらない、指導方法が気に入らない、
自分のやり方と違う、などが大きな理由で
部下が去っていくケースが多いことで有名な人」
「どこに配属しても同じ様になるため、1ヶ所では
居らせられず転勤族になっている」と言うことです。
あと、タイ人スタッフが辞めていくことに対しては
エリートや本社の中では思惑通りの作戦だったようで
黒字化計画のひとつ ’’売上高人件費比率’’ を
かなり重視していて突っ走っていたようです。
タイは人件費が安いので、そこまで大きな効果は。。
とは思いますが、実際タイ人スタッフ約20~25人が
退職してしまっても、残りのメンバーが必死でやって
お客さんに少し迷惑を掛けながらも工場を回せたので
あながち間違っているとも言い切れない所ですね。
(これが社畜脳か?!苦笑)
最終的な本社社長からの回答はこうでした。
社長「エリートの残り任期9ヶ月を耐えて欲しい」
俺 (半年以上。。あぁ、これはもう無理だ。。)
八方ふさがり。。
誰にも助けを求められない。。
この頃から俺はマジで精神が崩壊しそうになり
この日系企業を1ヶ月後に ’’退職’’ します。
しかしこの ’’崩壊しそう’’ になり ’’してない’’ ところが
いかにも俺で、何とかギリギリでギアチェンジを行い
次のステージへ向かうことになるのです。
いや、ちょっと良い書き方をしてしまいましたが
正直言ってしまえば、これは完全な ’’逃げ’’ です。
前職場に続いて、また逃げてしまったのです。
でも。。
今回当時を思い出しながらブログに書き出してみると
この日系企業を辞めてしまった主な原因は
エリートからのキツイ指導やパワハラなんかよりも
Kさんが俺の理想とする仕事のかたちで
日々のタイ生活を過ごしていることを聞いたことの
影響のほうが大きかったようにも思えますね。。
ここは俺の居場所(理想)じゃない。。
結局のところここでの在籍期間は約1年半でした。
まさかあの理不尽「MD」の居る韓国企業よりも
短い在籍期間になるなど誰が想像したでしょう。
この章で俺が言いたかったこと。。
タイランドでタイ人を雇い事業を行う。
そのタイ人の士気を高めるのが管理者の仕事であり
権力や暴力やルールで押さえつけるのが仕事ではない。
これだけです。
いくら親日派が多い国のタイランドとは言え
誰もそんな指導者に来て欲しいとは思ってないはず。
エリートが理想とする会社は本当に素晴らしいと思う。
しかし一筋縄でいかないのが俺らの業種とタイランド。
頭や机上で描くようには、すんなり進まないのです。
エリートはタイ人スタッフが自分の理想通りに
動かないことに腹を立てて怒り狂う。
今まで自分が日本でやってきた普通が普通でなくなり
イライラは毎日増していくばかり。
それは会社だけでなく私生活も同じだったでしょう。
コンドミニアムの不具合。。
欲しい日本製品が手に入らない。。
飲食店が不衛生。。
タクシー運転手の雑さ。。
コンビニ店員のやる気の無さ。。
薬局に行けば欲しい薬も伝わらない。。
洪水が。。渋滞が。。野良犬が。。
おい、エリートよ。。
それらは俺が15年以上前に通り過ぎて来た道だ
駐在当初は日本とタイの文化の違いに戸惑いながらも
タイ人スタッフと良い距離の関係を保ちつつ
全員が一丸となって朝から晩まで頑張った。
タイの少しイライラする文化も笑いで受け止めてきた。
そして今でも存在する立派な会社にすることが出来た。
こう言った意見を組み入れながら
タイでの生活や工場運営が良くなるよう
俺をこの会社に雇い入れたのではないのか?
言いたいこととしては。。
タイでタイ人と仕事をするにはある程度の妥協も必要。
タイ人に合わせた管理方法も大切だと言うこと。
そのタイ人を見下したような発言や態度をとる
エリートの思想は絶対にダメ。
上手くタイ人をコントロールできないのなら
それは管理者である俺達の技量不足だよ。
タイ人は仕事ができる!
もし日本のシステムと全く同じことができる人種なら
日本なんか背中も見えないほどに引き離されるだろう。
タイランドとタイ人の底力をナメてはいけない
「第15章 -完-」
新・タイは若いうちに行け!痛感物語
「第2部 -完-」
みんな!オラに元気を分けてくれっ
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【第1話】 俺
コメント
コメント一覧 (6)
100%俺さんの考え方強く同意します(^^)v
「企業は人なり」「郷に入れば郷に従え」先人の素晴らしい言葉をエリにも理解してほしいものです。
「ただ頭がいい、仕事が出来る」だけでは誰もついていこうとは思いませんよね…
そしてタイにも会社はたくさんあるはず、合わなければとっとと転職です😄
嫌なところで力を発揮してもエリのような馬鹿野郎を喜ばせるだけ…
本当にもったいないと思います(^^)v
必要とされるところへ転職して感謝されながら仕事を満喫するのが理想です😄
そして今回も「逃げ」ではなく真に必要とされるところへのキャリアアップです(^^)v
しかし大変な思いをされましたね、本当にお疲れ様でした!!
俺
がしました
俺さんもかなりむごい目にあっていましたね。
エリートと前の職場の上司が重なりました。
自分も本社社長から同じことを言われて、1年間の約束で我慢しました。
※本当に1年間ぴったりで退職しましたけど(笑)
会社が社員を選ぶように、働く側も会社を選びます。
離職率の高い会社は、何かしらの原因があるのです。
タイで働いていると日本での起こる事+タイ特有の事象があります。
これをどの様に料理するかでストレス度合いが変わりますよね。
そう考えるとKさんは世界中どこへ行っても生きていけるのでしょうね(笑)
自分はグローバルだと思っていましたが、島国根性が染みついています。
でもこれはアイデンティーとして大切にしてます。だって全てを同化させたら日本では生きていけなくなりますよ(笑)
自分は生きてもあと20年くらいでしょうから、このまま宇宙の環に…
俺
がしました
タイ人との関わり方
上から目線で押さえつけようてしても
人間そんな簡単にはいかないですよね。
エリート。最悪の人間でしたね。
俺さんは逃げと言われますが、そうじゃなくて
障害物を避けただけと私は思います。
いつもいつもぶち当たっているといつか大怪我しますから、賢明は判断だったと思います。
いつもにも増して濃ゆい濃ゆい章でした。
ありがとうございました!
俺
がしました
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