前回の続き。。

『クラブ 雅』で重要顧客「Bさん」の接待は続く。

Bさんも「エリート」もタイ人美女に囲まれ酒が進む。

2人とも今の身分や地位まで昇り詰めるに
小さい頃から努力や我慢をして来たのだろうが
一緒に飲んでいるのは最終学歴が工業高校卒の俺。

3人に共通することは今この瞬間タイに居ることのみ。

俺にとって日本ではありえない状況が生まれている。

今までに何度かブログで紹介してきたように
タイで仕事をする特権のひとつかもしれない。

しかしここで出世に繋がる行動をする方も居るが
俺には一切の出世願望が無い。

このままタイで普通に暮らしていけたら十分だ、と
考えているしょうもない(仕様もない)男だ。

だから?決してしゃしゃり出ない。

あとからエリートに叱られないよう
最低限の良い振る舞いを貫き通すのみ。

が、エリートは今日の接待にウエイトを置き
ひと言ひと言に気を使っているとさえ感じた。

最初はエリートとBさんがメインで話し込み
そこに俺が少し加わり会話をしていたが。。

さすが高級カラオケ、女のコの日本語レベルも高く
エリートやBさんでも問題なく会話ができるため
各自が隣に付いている女のコと話すようになり
酔いも回り、笑いが起こる飲みにまで変わっていた。

極端かもしれないが、エリートが含み笑いではなく
大声で笑っているのを初めて見た日かもしれない。


Bさんが女のコに連れられトイレに行った。


エリ「俺さん、今日は大成功だな(ニヤリ)」

俺 「ええ、流石です。Bさんも上機嫌ですね」

エリ「Bさんはああ見えて酒が好きなんだよ」

俺 「さっき料亭でも詳しく語ってましたね。。」
  「本醸造酒や大吟醸酒の違いとかサッパリ。。」

エリ「私もまた新たな勉強意欲が沸いたよ」

俺 「何に関しても知らないより知っている方が
   話のネタにもなるし営業の幅も広がりますね」

エリ「後半は少し日本酒を飲みすぎてしまったな」

俺 「それもBさんに合わせるためですか。。」

エリ「ふっ。。俺さんも見て覚えて真似するんだ」
  「そのためにはまず新聞を読んで、知って
   少しずつで良いから勉強しするんだぞ」

俺 「はい、頑張ります」


トイレに立っていたBさんが戻って来た。

そして直ぐに俺達に向かってこう言った。。


B 「あそこの席、凄いよ。凄く盛り上がってる」


後から入って来たのか?今まで気が付かなかったが
どちらかというと一般的なカラオケのような
盛り上がり方をしているグループが遠目に見えた。


B 「やっぱ若いって良いな、昔を思い出すよ」


このひと言でエリートにスイッチが入る。


エリ「Bさん?」


B 「ん?」

俺 (。。なんだ?あらたまって。。)

エリ「私だってまだまだ負けませんよ!!」


ガバッ!!


俺 「!!??」


このエリート。。やりよった。


なんと自らYシャツを脱ぎ捨て上半身裸になり
ウ〇スキーのボトルをラッパで飲み始めたのだ!

しかも左手は皆を煽るようパタパタさせている。

俺達と同席している大人しかった女のコも
「キャーーー!」「イッキ、イッキ ♡」と
手拍子を始めた。


しかし、ここで騒ぎに気付いたチーママさん登場。


「お客様っ!脱ぐのは困りますっっ(苦笑)」


チーママさん登場があと一歩遅ければエリートは
ズボンも脱ぎ棄てていたであろう勢いだったが
我に戻り、苦虫を飲み込んだような顔をしている。

俺はエリートの弱みをひとつ握った気分になった。

Bさんも苦笑い。

これも教えのひとつなのか??


しかしこれがウワサの商社飲み。。俺には真似できないっ


商社の皆様。。接待お疲れ様です(思い込み)
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【第1話】 俺