前回の続き。。

会社が新体制となってから数ヶ月。。

相変わらず同じような超疲れる日々だったが
俺にとって初めてのシチュエーションが訪れた。


「エリート」と俺と顧客の3人で食事に行くことに。


仕事中にもエリートから散々に指導を受けたうえ
夜の接待対応で夜まで一緒に過ごす。。

しかも重要顧客と言うくらいだから気軽に会話する
なんてことはないだろう全く面白みのない食事会。

毎日少しでもエリートから遠ざかれるよう
ミスをしないよう必死で仕事をしているのに。。

この食事会は完全な罰ゲームと言ってもいいだろう。

通常は「Tさん」とエリート行う顧客接待。

その場合は後日職場でTさんに「どうでした?」と
聞くのが通例となっていたが、毎回ともに回答は
「お客さんも偉い人だから話について行けない」
「疲れるし残業代が欲しいくらい」と愚痴ばかり。

そんなつまらない仕事に今回は俺が選出される。

Tさんじゃなく、なぜ俺が同席なんだ?

理由はこのタイミングでは全く分からなかった。


とにかく呼ばれたからには行くしかない。


食事は居酒屋の個室とかではなく料亭だった。

エリート重要顧客の接待に使用した場所は
スクンビット soi 16 高級料亭『天翠 TEN-SUI』

雑居ビルに店を構える居酒屋とはわけが違う。

門をくぐり入り口に到着するまでに庭を歩く。

迎え入れてくれるスタッフもちゃんとした着物で
話す言葉も丁寧な日本語&上品。

ドンキホーテで売っている浴衣の様な着物や
いらっさいませー!とはひと味ふた味違う。

予約してあった個室は3人の会食にも関わらず
20畳はあるかと思うほど広く豪華な和室。

室内には床の間があり大きな生け花や掛け軸、
更に屏風が置いてあるそれはそれは立派な客室。

事前にエリートから今回の趣旨説明があったが
今日接待する顧客は日本の大企業のお偉い方で
エリートが日本時代にかなりお世話になったらしい。

今回休暇を利用してバンコクに遊びに来ているらしく
「それならば是非食事の時間を」と言うことで決定。

エリートは「この方を上手くビジネスに取り込めれば
多少の赤字なんか吹き飛ぶほど利の良い仕事を
大量に発注して頂けるのは間違いない」と言う。

決して失敗は許されない。


そんな思いの中、接待の場に現われたひとりの男。


休暇でバンコクに遊びに?来ていると言うのに
ジャケットを着用して来た白髪のオジサマ「Bさん」

いかにも ’’私、権力があります’’ 的なオーラ。

あのエリートも少し緊張しているように見えたが
比較的に和やかムードで食事会は始まった。


。。。


Tさんの言ってた通りだ。。

理解能力の低い俺にはエリートとBさんの話が難しく
全くと言っていいほどついていけない(汗)

2人から「当然知ってるよね?」オーラがビンビン!


これはある意味 ’’拷問’’ だ。。


俺の無知がバレて公開処刑になるかもしれない。。

大ピンチっ。。

今すぐにここから逃げ出して、すぐ近くにある
『ソイカウボーイ』に行きたい!(笑)

今すぐソイカウボーイにワープ移動できるなら
リンガーベルを鳴らして大盤振る舞いする!(笑)


それにしても流石はエリート。。


難しい内容の話だが、和やかムードも崩れないよう
ゴルフの話を織り交ぜたり上手く会話を続けている。

と言うかエリートからすればこれは ’’普通’’ か。

緊張しているように見えたのは俺がヘマをしたり
失言をしないか心配していたのだろう(苦笑)

今回俺はあくまで ’’エリートのお供’’ と言う立場で
軽くうなずくいたり「おっしゃる通りです」などで
その場を乗り切ればいいやと安心しきっていたが。。

その白髪の男がフッ・・と俺のほうを見た。


Bさん「俺さんはタイが長いのですよね?」


んもぉぉぉ~!!コッチに振ってくんなやぁぁぁ~(涙)


俺っ!!模範解答ができるのか?オイっ!
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【第1話】 俺