前回の続き。。

少しずつ減っていくタイ人スタッフ。

それに対して大事な担当者意外の補充は無し。

主に工場管理に対しての新ルールが多かったため
それについていけなくなった現場作業者が退職。

「エリート」の気に入らないことをしてしまえば
訳の分からない大声の日本語でどやされる。

ルールもタイ人にとっては守り難いものが多い。

これは現場のスタッフだけでなく
事務的なスタッフも同じ様な状態だった。

例えばまだタイ語のできない新社長エリートに
ほぼ専属で付くことになるタイ人通訳。

エリートはまだタイ駐在数ヶ月なのに
通訳さんは既に4人目だ。

話す広島弁が日本人の俺達でも「?」となる時があり
更に常に怒っているので通訳さんが直ぐ辞めてしまう。

そのうちひとりは8万バーツ/月の高額サラリーでも
「やってられない」と、わずか1ヶ月で去っていった
※一般スタッフは基本給1万バーツ/月

いや、高額サラリーと言うことはデキるタイ人だから
こんな価値観の違う職場は自らポイッなのだろう。

ついでに言っておくと会社は初期段階をミスってる。

やっつけの人海戦術で初年と2年目を乗り越えたから
タイ人スタッフの育成が十分にできておらず
ここへ来てルールが突然厳しくなったために
タイスタッフが変化に付いて来れていないのだ。

最初から ’’人材育成’’ や ’’しつけ’’ をやっていれば
まったく違った結果になっていたであろう。


他にもこんな事件があった。

タイ人スタッフが前日の深酒が抜けないままに
客先訪問となったのだが、臭いで客に気付かれ
先方から重大クレームを受ける。

これは確かに良くないが、更に運が悪いことに
エリートごひいきのVIP顧客だったために
直接エリートの元へ電話連絡が入ってしまう。

もちろんエリートは怒髪天。

この事件をきっかけにまたもや新ルール発動。

’’毎朝出勤時に正門でアルコール検査実施’’

数値が〇%以上の者は入門(出勤)禁止。

確かに深酒はプロ精神に欠ける行為かもしれない。

しかし連日のがんじがらめの追加ルールが原因で
疲れに疲れる毎日だから息抜きも必要だろう。

ましてや酒が大大大好きなタイ人にとって辛かろう。

だが今後この会社では深酒は無理な行為となる。

深酒しなければ良いのだが ’’してはいけない’’ と
見えないルールで縛られていることに我慢ができない。

「この会社はプライベートまで管理されるの?」

これが原因でまたタイスタッフが数名辞めていった。

しかし。。

縛りつけルールはスタッフにとってもちろん嫌だが
逆に良い方向に改善されるルールはどうだろうか?


福利厚生強化の新ルール ’’定期健康診断’’

これはタイに来て食が偏りすぎているエリートが
自分の為にもなるから追加したと思われる新ルール。

エリートと駐在員「Tさん」はバンコクの有名病院
『サミティベート病院』で成人病の定期検査を受診。

タイ人スタッフや俺や「A君」は会社に来てくれる
ローカル病院の出張健康診断を受ける。
(特にこの部分にに差別は感じなかった)

身長、体重、視力、聴力、血圧、尿・血液検査、
レントゲン、問診などなど、しっかり検査してくれる。

しかし抜き打ちで ’’薬物検査’’ をブチ込んできた。

警察から病院に指示が出ていたのだろう。

その検査方法はいたって簡単。

俺も検査を受けたが、シャツをめくりあげ
背中の肌をサッとガーゼで拭かれるだけ。

これで検査終了。

こんなので何か分かるの?(笑)なんて笑ってたが。。

タイ人スタッフ約200名のうち2名より陽性反応。

病院側からは「200人中2人なら優秀ですよ」と
言われたがなんとも恐ろしい結果だ。

手を出した理由は「仕事が忙しく寝る時間も少なく
体力的に限界だった、もう絶対にやりません」と
苦しい言い訳をしてきたがエリートにより即刻解雇。
※このタイミングで自主的に来なくなった(逃げた)


理由が理由とは言え、またタイスタッフが減っていく


クスリダメ。絶対。
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【第1話】 俺