前回の続き。。

新社長「エリート」の指導が止まることは無い。

黒字化を目指す中で人件費にフォーカスがあたり
中でも大きな割合を占める残業コストにメス入れ。

今日も例のタヒ刑台に「Tさん」と俺が座らされる。


エリ「過去資料見たけど、なんだこの残業時間は?」

T 「確かに。。ちょっと多すぎますね(汗)」
  「工場立ち上げから今まで ’’とにかく早く’’ を
   意識してやって来ましたので、その名残が。。」

エリ「人海戦術も良いが何も考えずにやるのはダメだ」

T 「考えが甘かった部分は大いにあります。。」

エリ「これからも同じザル管理では黒字にはならん」
  「残業申請書を作って事前報告式にするぞ」

俺 「残業時間中にサボる者がでないように
   現場を見まわって監視を強化します」

エリ「根付くまではそうしてくれ」

俺 「私が駐在していた時ですが緊急対応として
   夜勤を組んだことがあるのですが
   私が夜中に差し入れを持って行ったら
   全員寝ていたことがありますからね(笑)」

T 「それは寂しいね(笑)」

エリ「。。。」

俺 (マズい。。要らんことを言ってしまった。。)

エリ「もちろん残業時間を個人で決めるのではなく
   作業内容を十分に理解した上司からの指示だ」

T 「おっしゃる通りです。。承知しました。」
  「専用フォームを作成し徹底管理します」


1ヶ月後。。


エリ「どうや、良い結果がでてるだろう?」

T 「かなり残業コストが下がりましたね」

エリ「今までどれだけ無意味な残業をしてたか
   手に取るようにわかるわ。。フンッ」

T 「お恥ずかしい限りです。。」

俺 「Tさんの案で月間の上限規制も設けました」

エリ「フンッ、最初からやっておくのが普通だわな」

T 「私も仕事に対する姿勢が変わってきました」

エリ「今まではタイ人スタッフから言われるまま
   作業が終わりません!2時間追加残業します~」
  「ありがとう。頼んだよ。 。だったんだろ?」

T 「その傾向にありました。。すみません」

エリ「Tさん、これこそが管理と言うものだよ」


3ヶ月後、久々の大量受注に成功。


エリ「今月は残業規制解除!なんとか乗り越えるぞ」

T 「そ、それが定時帰宅に慣れてしまって
   スタッフが思うように集まりません(汗)」

エリ「なんだとぉ!?」
  「タイ人スタッフは残業が好きなんだろう?」

T 「確かに今まではそうだったのですが。。」
  「定時や短い1時間残業が数ヶ月続いたため
   給料が足りないと言い始めて、噂ですが
   サイドビジネスに力を入れ始めたり
   退職したスタッフも数名おりますので」

エリ「なんだそれは??」

俺 「タイ独特の文化とでも言いますか。。」

エリ「そんなものは言い訳にすぎんっ」

T 「何とか直ぐ対応できるようにします」

エリ「できないなら日本人管理者でやるぞ!」

俺達「はい。。わかりました。」

エリ「普段なんにもしてないAも呼んで来い」
  「お前ら3人は残業代が付かないんだから
   ナンボやっても残業コストは増えん!!」
  「手分けして早出でも夜勤でもできるだろ!」
  「バカ頭を絞ってちっとは考えろや!!」


この頃からだろうか。。

エリートは俺達やタイ人マネに指導するのではなく
「叱る」から「怒る」や「罵倒」へ変わっていった。


こうして更にタイスタッフが減り、俺たちの退勤が1時間遅くなる


タイ人スタッフの流出が止まらない。。(涙)
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【第1話】 俺