前回のつづき。。

親会社(総合商社)から来た新役員「エリート」

エリートの徹底的な指導はどんな場面でも行われる。

特に本社から来ている駐在員「Tさん」に対して
他人が見ても分かるくらい ’’あたり’’ が厳しい。

情けや容赦のない徹底的な指導。

(あぁ。。Tさん今日もツッコまれてるな。。)

エリートが手にムチを持ち振りかざしている姿が
うっすら幻覚で見えてくるほどだ(苦笑)


エリ「こんなんじゃダメだ!今まで何やって来た!」

T 「はい、直ぐ見直します(汗)」


そのTさんのサポートをするのが主な俺の役目。

俺も一応は管理者だが現地採用の立場だから?か?
Tさんが少し壁と言うか緩衝材的な存在にも思え
エリートからの超絶指導に耐えれている。

しかし立場的なことから指導は一緒に受けることも。

今後何度も並んで ’’例のタヒ刑台’’ に座ることに。

エリートは製造関連の職歴・スキルは無いとはいえ
かなり頭が良いため全てを ’’理詰め’’ で来る。

押し通されそうになり「それは違います」と返せば
’’3倍返し’’ が目に見えてわかるので黙ってしまう。

しかもTさんはエクセルやパワポが得意ではなく
この部分でも俺や「A君」と差が出来て苦労している。

ちなみに俺と同郷、同じ現地採用のA君は
工場全体の管理者ではなく一部門のみの主任。

エリートから厳しく指導されることもなかったが
Tさんや俺が必要以上に責められているのを見て
「いつかは自分も。。」「頑張らないと。。」と
精神的に追い詰められていった。


A君「しばらく腹痛が止まりません。。」

俺 「大丈夫かよ?」

A君「明日は休ませて下さい。。」

俺 「それがいいね。。」
  「エリートには上手く言っておくよ」


工場に居るタイ人スタッフも同じだった。

俺らがビシビシやられるのを見て気分は下がり気味。

タイ人は人前で叱られることはタブー。

タイではあってはならないことのひとつ。

それは自分が受ける場合も他人でも同じ感覚だ。

だからこの風景はタイ人スタッフにとって
相当な違和感で受け止められていたことだろう。

更にエリートが来てから新しく作られた会社ルールで
がんじがらめとなり、ある意味で息を抜く間が無い。

僕達のやって来た3年間はなんだったのか?と。

新しいルールが少しずつ浸透はしていくが。。

それらの中には途中から設定するのは難しい
日本人独特のルールと言うか習慣もあった。

朝はラジオ体操!
大きな声で挨拶!
ゴミの分別を怠るな!
10分前行動が当たり前!
サービス残業しろ!

以下の2つは流石にないだろうが
言う可能性があるくらいの勢いた。

夜に口笛を吹くな!
お茶碗は持って食べろ!


会社はタイランドのタの字も無いジャパニーズスタイルになりつつあった


風呂はバスタブに湯を張って10分浸かれ!!
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【第1話】 俺