新・タイは若いうちに行け!痛感物語

15章の始まりです!


失恋。。

全ては俺のヤキモチが発端で去っていった「ビーム」

しかし彼女を失っても仕事は同じように降り掛かる。


いや、同じようではなかった。。


俺がここへ転職して来てから今までの3ヶ月間も
大変だったが、皆で一丸となって頑張るスタイル。

もちろんキツイ時もあったが、やりがいがあった。

突破した後の爽快感を全員で分かち合える雰囲気。


それが ’’お試し期間’’ のように思えるほど状況が変化。


前話のイライラは全てがここから来ていたと言っても
過言ではない! (ほんとにゴメン、ビームちゃん!涙)


まず。。

少し前に紹介させて頂いた ’’新・管理者’’ が
この工場の最高責任者となったことにより
約2年間工場トップ(兼社長)だったTさんが降格。

これで全てが一変。

この新・管理者は本社から来たのではなく
あまり関わりのない親会社から突然やって来たため
タイ工場在籍メンバーは誰もその素性を知らない。

しかしこやつ。。かなりデキる人間だった。

ここからはこの人物を「エリート」と表現しよう。

風貌は映画版「カイジ 人生逆転ゲーム」に登場する
利根川 幸雄 役の「香川 照之」を想像して頂ければ
間違いなく物語を楽しめるだろう。

この人選や駐在タイミングは俺達にはわからないが
なかなか工場が本軌道(黒字化)に乗らないのは
’’工場を管理している日本人メンバーに問題がある’’ と
親会社は判断し、送り込まれてきたエリート。

もしくは上層部が当初から描いていたプランB。

このタイ支社工場は設立3年目の若い工場となるが
数字だけで言うとほとんどの月がまだ赤字だった。

これを黒字化させる任務で来たのがエリートだ。

しかも親会社(五大総合商社)から来ているため
製造している部品の内容を全く理解していないのだが
とにかく一般常識や世界情勢、物事をよく知っており
タイでの人脈も相当なものを持っている人物。

どう言う風に表現して良いかも分からないほど
俺達とは住む世界が少し違うような物言いをする。

例えば毎朝の定例会議で必ずスピーチをするのだが
内容は誰しもが「なるほど」「確かに」「凄いな」
「なんとなく聞いたことある」「知らなかった」と
思うような内容ばかりで、朝一番から毎日
’’自己啓発セミナー’’ を受けているような気分になる。

しかもこの毎朝の話の内容は15分は当たり前で
時には30分以上、会議に参加している日本人と
タイ人マネージャーへ延々と講習染みた話をする。

よく使うビジネス英語も直ぐに理解ができなかった。

「プライオリティー」「スキーム」「コンセサンス」
など。。新社長は普通に使うので全くついて行けない。

もし「わかりません」などと言えば吊るし上げられ
それについてコンコンと言われる。

日経新聞 電子版を個人契約してでも読め!が口癖。


俺達、所詮は高卒の町工場出身なんですけど。。


しかしそんなことは言ってられない。

俺らも全員がいい大人。。知っておかなければ
世間的に恥ずかしい思いをする内容なのは確実。


もちろん仕事中にも俺達への指導は襲い掛かる。


まず ’’黒字化できない’’ ’’トラブルが減らない’’ のは
会社のルールや作業手順書が決まってないからだと。

俺たちは鬼の様に資料を作る。。

手順書の無いものは追加、あるものも全て見直し。

最初に日本語版を作成し、次に英語版に自ら変換、
そしてタイ語版とするためタイ人通訳さんに説明。

全般的にもなるが、どんな資料でも提出する前に
エリートのチェック、承認サインが入るのだが
一発で合格することは皆無。

スペルミスや誤字脱字は当たり前のようにNG。

使用フォントやサイズ、見せ方にまで指摘が入る。

時にはエクセル資料で一部の枠線が消えている、
各顧客にあわせてアピールポイントを変えていない、
パワーポイントの高さ合わせ、直角並行。。など
チェックがかなり細かく厳しいのだ。

しかもエリートは作業の内容自体がわかってないため
そこにツッコミが入ると説明に莫大な時間を要する。

そんなことをしていると平均退勤時間は
毎日22時を超えることが通常となってしまった。

エリートの嫌がらせ。。と思う方もいるだろう。

しかしそうとも言い切れない。。

なぜならそのエリートの退社時間は俺達とほぼ同じ。
※詳しくはエリートが帰った10分後を目途に俺達は退社

しかも自ら作った資料は文句のつけようがない
スッキリと要点を突いた見やすい資料。

なんなら若干ではあるが不具合が減って来ている。


ザ・パーフェクツ。。


前職場のMDとは違い、そこまで理不尽だとは思えないのだ


また俺の社畜脳が爆発してるんじゃないの?
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1話1分程度で読めますので是非とも m(_ _)m
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【第1話】 俺