前回の続き。。

俺が日系企業に転職して3ヶ月が過ぎたころ。。

3月末、年度末にあわせて組織改革の発表があった。

タイはどこの自動車関連企業も不景気(今も続く)で
大幅な改善無しには生き残れないと喚起されており
実際その言葉の通りになりつつあった。

小さな企業はタイ撤退(廃業)に追い込まれるなど
業界は全体的にピリピリしたムードが漂っており
その打開策として親会社が出したのが
人事異動による組織改革と言うテコ入れだ。

しかし人事異動の内容は俺達にとって驚くものばかり。

まず俺を引っ張てくれた同郷「Nさん」が解任され
親会社から新役員が来タイし社長として配属された。
※重要ポイントは本社からではなく親会社から来た部分

それと同時に本社から駐在員として来ていた
俺とほぼ同年代の営業「Oさん」の本社帰任。

こちらは後任なし。

この結果タイ支社の管理体制は新しく来た役員と
「Tさん」「A君」と俺の日本人4人体制となった。


まずNさんが解任となったのも衝撃だったが
本人は事前に連絡があったようで受け入れており
逆に「皆に黙っててスマン」と言う感じ。

Oさんは突然の辞令だった様で本人も驚いていたが
これについてはOさんは駐在員で帰る場所がある
しかも後任が居ないために引継ぎも必要無いから
言わなくとも大きな問題はないと踏んだのだろう。

本人の気持ちなど考えず会社の命令で実行。

日本国内でも海外駐在員でも所詮は会社のコマ。

しかしNさんは現地採用だったため帰る場所もなく
その辺を考慮しての事前連絡だったと思われる。

タイで転職するなり日本に帰って隠居生活するなり
それらを考えられる時間を与えたのだろう。

Oさんは帰国となったから悲しんでいるかと思えば
「今の激務が続くなら本社に帰ったほうがマシ」と
本心かどうかは分からないが100%笑顔だった。

さすが口癖が「早く日本に帰りたい」だけはある。


しかしタイ側に残る俺達に笑顔は1mmもない。


実質会社を仕切っているNさんが居なくなる不安。

が、直接作業者ではないアドバイザーの立場だから
新役員も居るし引き継いで貰えば何とかなるだろう。

しかしOさんの後任が居ないのは負担がデカい。

Oさん本人も「色々と爆弾処理が残ってると思うけど
何とか残りのメンバーで対応お願いしますね」と
既に重荷を下ろして安堵している状態。


そして彼を引継ぐよう俺が ’’営業兼任’’ となった。


今でも会社は連日の不具合対策などで酷い状態なのに
今後は更に負担が増えるのは明確。

今まで5人でなんとかこなしていた作業を
これからは3人でやっていく必要があるからだ。
※新役員は完全に社長の立場なので除く

3人で力を合わせてなんとか頑張りましょう!と
張り切ってはいたのだが。。。


この親会社から来た新役員(今後の支社長)が一癖ある人物だった


いや、一癖で収まらないから物語に登場するのだ。
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【第1話】 俺