前回の続き。。

闇営業を目の当たりにし、ブチ切れた「MD」

そのMDから ’’全ての原因はこの「俺」にある’’ と
当たり前かの様な表情で言われた。

ここで多くの方なら「何だその言いぐさは!」と
ケンカにまで発展するかもだが、そうならなかった。

俺はこびりついた社畜魂とタイ生活の破綻を恐れ
一旦落ち着いて考えることにしたのだ。


そして翌朝も普通に「MD」を迎えに行った。

車内の重い重い空気の中を一緒に出勤。

MDは車内で口を開くことはなかった。

俺は昨晩、癒しを求め「ビーム」に会いに行ったが
MD発言の「俺サンは今まで何やってたんだ?」が
ずっと頭に残っており、普段ならSPマッサージで
心も身体もスッキリするのだが、今もモヤモヤ。

車内では俺からも話し掛けず黙って運転した。


そして朝いつもと同じ時間に会社着。。


(??)


何かいつもと雰囲気が違う。


工場のメインシャッターが開いていなかったのだ。


いつもなら出勤したスタッフがシャッターを開け
工作機械の暖機や床の掃き掃除などしている時間。


MD「何故?」

俺 「いえっ(汗) 俺にも。。」


周りの様子を伺いつつ急いでシャッターの所に行くと
その直ぐ近くで弊社のタイ人スタッフが集まっていた。

集まってはいたが何もしていない。

一般タイ人スタッフの7割ほどがここに居るだろうか。

その軍団の先頭は豚の化身2名だ。

俺達が目の前まで行くと2人は軽く耳打ちをして
兄豚のほうが無言のまま一歩前に出た。


MD「一体何をやってるんだ?掃除は?」

兄豚「。。昨日(解雇)の件。。納得いきませんっ」

MD「自分が何をやらかしたか理解してないのか?」
  「俺サン!通訳っっ!!」

兄豚「会社には迷惑を掛けてないはずです」

MD「はぁ~ん??全くわかってないな」

兄豚「私たちは毎日安い給料で働いているから
   少しくらい良いじゃないですか」

MD「アホかっ!!」
  「で、お前ら2人は抗議するのはわかるが
   他のスタッフは何故ここに居るんだ」

兄豚「昇給もボーナスも今年は全員ナシと
   言ったでしょう?その抗議ですよ」

MD「ったく。。」
  「どいつもこいつもホントにバカばっかりだな」


もちろん最後の日本語は通訳しなかった。

確かにMDの言う通りかもしれないが。。

タイ人スタッフについては豚の化身2人に操られ
彼らの言うことは全て受け入れている状態だ。

きっと何をやっていたのかも分かっていない。

たまに入って来る現金が何よりも大切なのだ。

この場に集まっているタイ人スタッフの中には
一緒にインドネシア出張に行った「ゲン」も居て
俺のほうを何か訴えかけるような目で見ていたが
どうすることもできずこの場はかなり重々しい空気。

これはまさにストライキ。


このとき俺はどうにもすることができなかった


こんなことが本当に起こってしまうのがタイ。
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【第1話】 俺