前回の続き。。

『ジャカルタ国際空港』イミグレーション。

さっきの審査官は不法滞在2日間の俺に気付くと
事情聴取のため直ぐ近くに居た捜査官に連絡。

俺は現れた強面2人に挟まれ別室に連行されて来た。


最悪だ。。


運が良ければスルー。。と思っていたが甘かった。


そんな訳でイミグレーションの別室。


捜査官に「Sit down」と言われ素直に着席。

そして俺に英語?で色々質問してくるが
その全てが理解できない。


どうする、どうする、どうするっ 


別の捜査官を席に呼び、俺のパスポートを見ながら
2人で何やら会話している。。

捜査官もコイツは全く英語ができないから
細かく話をしても意味が無いと思ったのか
ここからジェスチャーと筆談に変わった。

あたりまえだがさっきのイミグレカウンターで
既にオーバーステイもバレていたのだろう。。

ちゃんと仕事してるじゃん。。ネシアの方も。。

捜査官は俺のパスポートをテーブルの上に置き
入国時に押された入国スタンプの日付を
指でグリグリっと押さえつけた。

もちろんそこには9日前の数字が。。

俺のインドネシア滞在許可は7日間のみ。


(わかってますって。。涙)


会話の成り立たない俺が気に入らない?
オーバーステイ自体に腹を立てた?のか
声のボリュームを少し上げて突っ込んできた。
※捜査官・・以下、捜


捜 「you are overstaying」
  「do you understand?」

俺 「ア、アイムソーリー、カウジャイ。。」
  「あっ、いや、アンダースタンド」
  「アイ イン ホスピタル ツーデイズ

審 「。。。」

俺 「ベリー ベリー ソーリー  


捜査官は俺の顔を睨みつけたまま何も言わない。

緊迫した空気が流れる。

俺は一体全体どうすれば。。と困り果てていた。。

その時っ!!


コンコンコンコンコン・・・・


どこからか音が聞こえる。

集中して聞くと俺の目の前にあるテーブルからだ。。

前を見ると目の前に座っている捜査官が
テーブルの裏側をグーで叩いている音だった。


俺 (おっ、袖の下かっ)


俺もタイでトータル8年生活している。

この袖の下の要求には何度も遭遇してきた。

しかし今ココでの相場がわからないっ。

200バーツじゃあないよね??

こうなりゃストレートに行くしかない!


俺 「ハウマッチ?」


すると捜査官は紙に「30」と走り書き。


(ア、アンダーステェーーーン!!)


俺は素早くコッソリ財布から30ドルを取り出し
テーブルの下に見えないように差し出した。


まさに身をもって体験したアンダーテーブル。

書いて時の如く ’’アンダーテーブル’’ だ。


捜査官はその金をポケットに突っ込むと
何もなかったかの表情で俺のパスポートを手に取り
ペラペラと全ページを入念チェック。

そして。。


ガチャッコッ!!


この場で出国スタンプが押された。

しかも入国スタンプの日付に重なるよう出国スタンプ。

よく見ないと俺が何日に入国したかは読み取れない。

なんだこのテクニックは!?

そしてパスポートはテーブルの上を滑らせるように
俺のほうに放り投げられた。


捜 「Stand up」


俺は素直に応じると捜査官に「カモン」と言われ
扉の前に立たされた。


審 「グッドラック ミスター」


そう言われて扉の外に押し出されると。。そこはもう免税店だった


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【第1話】 俺