前回の続き。。

インドネシア出張中に給水器の水を飲み食中毒に。

緊急入院となり点滴で丸一日眠り続けたことにより
俺の体調は随分と回復したのは間違いないのだが
医者から「もう1日だけ様子を見ましょう」と言われ
それに素直に従った。


次の朝。。

病室に ’’コーラン’’ が聞こえてきて目覚めた。

コーランとはイスラム教の聖典のことだ。


（このメロディー。。なんか怖っっ ）


病室は個室で綺麗、先生は優しく看護師さんも美人。

その看護師さんに「汗を拭きますね～」と
濡れタオルで身体を拭いてもっらった時は
うなだれていたJr.も元気になったほどだ（笑）

女性が頭に巻いている頬被り（ヒジャブ）には
少し違和感を持ったが良い文化だと思える。

ゴハンもそこそこ美味かった。

しかしこのコーランだけは抵抗がある。

そして体調がまだまだ完全ではない俺は
このコーランから少し嫌なことを思い出した。

過去にイラクで日本人「香田 証生さん」が拉致され
武装組織 ’’イラクの聖戦アルカイダ’’ のメンバーが
彼の首を切り落とす裏動画を見たことがあるのだが
その時にバックミュージックで掛かっていたのが
正にこんな感じのコーランだ。

ちなみに俺はこの時が人生初の入院となる。

ただでさえ不安なのに、しかも海外（涙）


ちょっと怖いな。。　 ※病院だから怖くない

俺も海外で独りぼっち。。　※絶対に安全な場所

なんか嫌だなぁ。。　※絶対に首は落とされない


昨日、会社には航空チケットの日時変更を依頼済み。

入院費用は運よく海外保険に入っていたため無料。
※しかし俺が入院費用を前払いする必要あり
※後日保険会社から俺の口座に振り込まれるかたち


全ての手続きを済ませ無事に退院となった。


しかし入国日に空港で入手した7日間の滞在ビザが
2日前に切れており俺は不法滞在状態。

ただでさえイミグレーションは嫌いなのにビザ切れ。

タイのようにタイ語が話せれば問題ない？だろうが
インドネシア語も英語もダメな俺は不安が増すばかり。

入局管理局でのトラブルは必須だ。


とりあえず無事に退院。。


病院の出入り口に大きな鏡が設置されていた。

高級病院だから鏡を囲う金の装飾が超豪華。

そこに映し出される俺の姿。。

身体がひと回り小さくなっている。

ガリガリの俺が更にガリガリになっていた（涙）

何故かエジプトの壁画を想像してしまう俺。


ミイラかよ。。（苦笑）


ジャカルタ空港までは「ルディさん」が送ってくれた。
※ルディさん・・以下、ル


そして、出発フロアのロビー入り口前にて。。


俺　「本当にお世話になりました」

ル　「こちらこそですよ」

俺　「迷惑かけっぱなしで本当に申し訳ありません」

ル　「仕事は完璧です。ありがとうございます」

俺　「ところでルディさん。。」
　　「俺の滞在ビザのことなんですけど。。」

ル　「はい。。私も知人に確認いたしました」
　　「でも事前にできることは何もございません」
　　「空港内で俺サンが自分で話す必要があります」

俺　「やっぱりそうですか。。」

ル　「イミグレーションで捕まると思いますが
　　　上手く説明してください」

俺　「わかりました。。（しゃべれないよぉぉ）」

ル　「私が中に入れれば協力できますが無理です」

俺　「そうですよね。。なんとかやってみます」

ル　「それでは俺サン、また会いましょう」


俺はルディさんとがっちり握手を交わし空港に乗り込んだ


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【第1話】 俺

前回の続き。。

ジャカルタ出張中に給水器の水を飲み食中毒に。

俺は入院となり丸一日眠り続け体調は取り戻したが
医者から「様子見でもう一日入院が必要」と言われ
従うことになった。

次の朝、病室に ’’コーラン’’ が聞こえてきて目覚めた。

このコーランとはイスラム教の聖典。


（このメロディー。。なんか怖っ ）


病室は個室で綺麗、先生も優しく看護師さんも美人。

その看護師さんに「汗を拭きますね」と濡れタオルで
拭いてもっらた時はJr.も元気になったほどだ（笑）

しかしこのコーランだけは受け付けない。

体調の完全でない俺はこのコーランから
少し嫌なことを思い出した。

イラクで日本人の「香田 証生」さんが拉致され
武装組織 ’’イラクの聖戦アルカイダ’’ が
彼の首を切り落とす動画を見たことがあるが
その時にバックミュージックで掛かっていたのが
正にこんな感じのコーランだ。


（俺も海外で独りぼっち。。）※非常に安全なところ
（なんか嫌だなぁ。。）※絶対に首は落とされない


昨日会社には航空チケットの日時変更を依頼済み。

入院費用は運よく海外保険に入っていたので無料。
※しかし俺が前払いし、後日保険会社から振り込まれるかたち

手続きを済ませ無事に退院となった。

しかし入院となったところで7日間のビザが切れ
2日間は違法滞在をしたことになってしまった。

ただでさえイミグレーションは嫌いなのにビザ切れ。

タイのようにタイ語でも話せれば問題ない？だろうが
インドネシア語も英語もダメな俺は不安が増すばかり。

これは入国管理局とトラブル必須だ。

でもとにかくタイに帰らなければ。。


病院の入り口に大きな鏡があった。

自分でもわかったが身体がひと回り小さくなっている
ガリガリの俺がさらにガリガリになっているのだ。


ミイラみたいだ。。（涙）


空港までは「ルディさん」が送ってくれた。
※ルディさん・・以下、ル


俺　「本当にお世話になりました」

ル　「こちらこそですよ」

俺　「迷惑かけっぱなしで申し訳ありません」

ル　「仕事は完璧です。ありがとうございます」

俺　「ところでルディさん、俺のビザなんですけど。。」

ル　「はい。。私も知人に確認しました」
　　「でも事前にできることはなにも無くて
　　　空港内で俺サンが自分で話す必要があります」

俺　「やっぱりそうですか。。」

ル　「イミグレーションで捕まると思いますが
　　　上手く説明してください」

俺　「わかりました。。（しゃべれないよぉぉ）」

ル　「私が中に入れれば協力できますが入れません」

俺　「そうですよね。。なんとかやってみます」

ル　「それでは俺サンまた会いましょう」


俺はルディさんとがっちり握手を交わし空港に乗り込んだ