前回の続き。。

前話で紹介した弊社のタイ人営業スタッフ「BIG」

その他のタイ人スタッフで目立った存在となるのが
マネージャーの「ムー(豚)」と「ムー(豚)」

2人共同じニックネームでややこしいから社内では
ピー・ムー(豚兄さん)とムー・レック(子豚)に
呼び分けられている。

※この「豚」はタイ人独特の普通のニックネームで
 決してイジメめられているわけではありません(笑)
 そして彼らは太くもない(笑)

社内のタイ人の中で一番年上となることもあり
実質的に工場のスタッフはこの2人がまとめている。


ピー・ムー(豚兄さん)はタイ人工場長(43歳)

ムー・レック(子豚)は購買担当(39歳)


この2人に仕事を任せておけば大きな問題がない限り
仕事は自然と流れていく頼りになるコンビ。

実際、部下となるスタッフからも一目置かれている。

2人とも結婚しており、それぞれ子供も居るし
マイホームも建て、自家用車で通勤。

BIGと同じく一般的なタイ人からすると
少しだけハイソな部類に入る。

仕事を転々とし、給料やポジションを上げながら
数年前にこの会社にたどり着いたようだ。

このように一見順風満帆だが異常な金回りの良さや
会社での行動などを見て俺は駐在時代の経験上から
この2人が社内で色々悪さをしているのがわかった。

郷に入れば郷に従え。。

タイにはタイの暗黙のルールがあるのはわかる。

しかし、度が過ぎる場合は注意をしないと
会社も本人も後で大変なことになるのは間違いない。


ひとつの例としてタイではどの生産工場に行っても
作業工具は全てが鍵付きの棚に閉まってある。

もちろん主な目的は無くさないための定置化だ。

しかしスタッフによる盗難防止のためでもある。

工具貸し出しの部署が存在する工場もあるほど。

’’会社のモノを盗んで売る’’ を繰り返せば
小遣いになるのは日本でも聞くことがあるだろう。

特にドリルやカッター刃は小さくて高価な物となり
消耗品だから2~3個が無くなってもバレにくい。

しかし今回は会社の備品をくすねて持って帰る、
領収書の金額を店側に少し多めに書いてもらう、
こんな小銭をかすめ取るような悪事ではなく
俺が印象に残ってるデカい悪さのいくつかを
’’ザ・タイランド工場あるある’’ として紹介したい。


1、海外から輸送されてくる製品を梱包していた
  木材を業者に売って、ポッケないない


俺の勤める工場は海外輸出入(主に韓国本社)が
月に3~4回発生し、荷物は木箱で梱包されて来る。

なかには輸送コンテナよりひとまわり小さいだけの
大きな木箱もあり、木材も大量に使われている。

その木箱はもちろん工場で開梱するのだが
その度にスタッフは木箱の周りをグルグル品定め。
頼んでもないのに進んで開梱~後片付けまでする。

「私が責任もって捨てておきますよ(ニコッ)」

そう。。タイでは木材が高く売れるのだ。


2、会社に出入りする自分にとって都合の良い
  下請け業者に仕事を優先的にまわして
  5~10%のキックバックをポッケないない。


最終の発注先決定は「MD」か俺にサイン権がある。

そのため自分に良い利益が出そうなときほど
俺たちへのプレゼンテーションが異常に細かい。

購買担当、豚の化身 ムー・レック(子豚)が
下請けに発注したい場合の説明はこんな感じ。

・A社は仕事がいっぱいで対応できない
・B社は加工不良が多いから使いたくない
・C社はコストが高い、ぼったくりだ
・D社は過去に実績もあるし高品質

子豚「だれがどう考えてもD社に発注しますよね?」

タイ人版「Kさん」のようにゴタクを並べてくる。

しょうもない仕事(小銭)の時は面倒くさいので
1社にしか見積もりを取らないくせに
自分に利益がでると思えば納得させるため動く動く。

5%といってもそれが100万バーツの仕事であれば
5万バーツ、10%だと10万バーツのポッケないない。

この一撃で自分の月収を遥かに超えてくるのだ。

こんな感じでキックバックを取る行為は
タイならばどこの企業も日常茶飯事だろう。

むしろこれで仕事が円滑に回っている場合もある。

しかし、この豚の化身達のキックバックレベルは
こんな可愛らしい個人的な悪事ではなかった。


工場スタッフを巻き込んで小遣い稼ぎをしていたのだ


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【第1話】 俺