前回の続き。。

今夜もまたまたバー『H』を目指してやって来た。

俺の一週間の疲れを癒して頂~~戴っ!

フロアに繋がる小さな階段を上がっている時点で
愛しい「ベンツ」が俺を見つけて走って来た。


ベンツ「俺チャン!こっちこっち! 


手を引っ張られテーブルに案内してくれる。

今夜は普段よりお客さんが多いようで
特別に俺の席を確保していてくれたようだ。

確かに見渡す限りフロアはほぼ満席状態。

いつもは暇そうに座ってる他のウエイトレスも
接客やドリンクの注文に追われているのが分かる。


ベンツ「はいっ♡ LEO 冷しておいたよ 
   「もちろん私も一杯もらうわね  555」


バタバタしている状態でも仕事はキッチリと(笑)

普段ベンツにはドリンクを提供し続けるから
俺の独占状態になるのだが、お客さんが増えて来たり
イベントDAY等ならばそう言う訳にも行かない。

今日は何故かママさんも居らず、かなり忙しそう。


ベンツ「俺チャン、ゴメンっ 
   「ちょっと行ってくるね 

俺  「スースー ナァ~(頑張って)」


彼女が入り口付近に座ったイカツイ欧米人のところに
ビールを持って行くのが俺のところから見えた。

遠目からにも欧米人の身振り手振りで察しはつくが
「じゃんじゃん奢るから横に座れよ~ hahaha」と
ベンツを誘っているのがわかった。

もちろんベンツも仕事だから自分のグラスを持って
欧米人グループのテーブルとカウンターに向かう。

するとその欧米人がグッとベンツの腰を抱き寄せ
更にデニムのホットパンツの上から
彼女の尻をマックスで撫で回しているのが見えた。


(ふ~ん。。)


ベンツはそれが俺から見えないよう?反対側に回り
その欧米人とニコニコ笑顔でしばらく飲んでいたが
触ったのが見えた俺からすると正直面白くはない。

完全にオッサンのヤキモチだ。

しかしこの光景はバービアではよくあること。

むしろ尻を触っていない欧米人なんか皆無。

もちろん俺はこういう場所だと理解しているつもりだ。


ったが。。。


ベンツの表情からも分かるが本当に嫌がってるのを見て
心底その欧米人にムカついてしまう俺。


(チッ。。)


その欧米人の行動は更にエスカレートした。

イスに座ったままだが何と自分のズボンをズリ下げて
テーブルの下で半起ちのムスコさんをポロンと。。
いや、ボロンッッっと放り出しているではないかっ!

俺の座っている位置、角度からはハッキリ見える。


ここで事件が発生する。


その欧米人がベンツを自分の太ももに座らせようと
ベンツを軽々持ち上げて生マグナムの直に乗せた。


彼女の「キャーーーーーーッ 」っと言う
声が聞こえたと同時くらいの時だ。


俺は無意識のうちにそのテーブルに行ってしまっていた


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【第1話】 俺