前回の続き。。

皆で集まりカラオケクラブでの夜遊びについて雑談中。

それぞれの思いや体験談で楽しく会話をしていたが
「U太」のある発言がキッカケで問題が発生した。


「タイは最高やのぉ~」なんてニコニコ話していた
ベテラン「Kさん」の顔から笑顔が消えている。


俺はU太が自分のオキニとなる「アイ」のことを
話し始めた時からKさんの機嫌が少しづつだが
悪くなっていったのが分かっていた。

場の空気を読んでその辺で止めておけよと思ったが
U太は調子に乗って自慢を始めてしまったのだ。

いや、自分の方が勝ってると言わんばかりの発言。

何とも言えない表情で話を聞いているKさん。

U太と比べKさんは『マーメイド』のカラオケ嬢に
相当な金を突っ込んでいるからと予測できる。

そりゃそうだろう。。

1~2日毎にオキニの在籍するマーメイドに行って
大好きなカラオケを歌い2,000バーツ +α
連れて帰ってチップ3,000バーツの出費を繰り返し。

休日のデートの時には上手くおねだりされて
金のネックレスも買ってあげたと言っていた。

U太からの情報と話し好きのKさんの話をまとめると
ざっくり計算でこの1ヶ月のカラオケ関係の出費は
8万バーツ(約25万円)を超えていると思われる。

しかし同じような遊びをしている若いイケメンU太は
この時点で1万バーツほどしか使っていないであろう。

U太は更に続けた。


U太「アイちゃんは日本語も完璧で
   日本人の気持ちも良くわかってるし
   一緒に居てホント最高ですねー」

U太「あと、この間はバンコクからちょっと遠い
   クラブにも連れてってくれました」
  「お客さんはタイ人ばっかりで貴重な経験!」
  「しかもオゴって貰ったっス(笑)」


Kさんは雑談中こそ少し笑っていたが
完全なカラ笑いだったことが判明する。。


この翌日の午後、U太はKさんに呼び出された。


Kさん「大事な決定事項があるから伝えとくのぉ」

U太 「はい。なんですか?」

Kさん「タイ支援の目処が付いたから帰国するぞぉ」

U太 「え?え?2ヶ月の予定っスけど?」

Kさん「本社とテレビ会議の近況報告のなかで
    U太は今週で帰るよう決まったからのぉ」

U太 「え?そんなことあります?」
   「もしかしたら僕だけ??Kさんは??」

Kさん「ワシは計画通り最後まで残るから」
   「コッチでの責任もあるしのぉ」

U太 (。。カラオケ遊びしたいだけだろう!!)

Kさん「本社も突発受注が入ってピンチらしいぞぉ」

U太 「そうっスか。。」

Kさん「タイ工場もU太の活躍で乗り越えられた」
   「お疲れさん」

U太 「。。。」

Kさん「これはタイ側の経費削減にも繋がるからのぉ」

U太 「はい。。」

Kさん「奥さんも早く帰って来たら嬉しいやろ?」
   「本社に帰っても活躍を期待してるからのぉ」

U太 「はい。。わかりました。。」


U太は次の休みにもアイとバンコクデートの計画や
残り1ヶ月弱の中での休日回数を逆算して
2人で県外に遊びに行く段取りもしていた。

と言うか、アイは自らマーメイドに罰金を支払い
U太のアパートに入り浸っていたようだ。

最後の夜はアイと一緒にベッドで号泣したらしい。


そして本当に支援期間を切り上げ緊急帰国。


Kさんは残りの1ヶ月も女遊びを止めることなく
クラブ マーメイドのオキニにズブズブに溺れながら
きっちり2ヶ月滞在したあと帰国をした。

自分が良ければ周りはどうでもいい。。

いや、自分が良くなるように
周りの人間の計画を変える策を練る。

いや、計画を変えるどころではない。。

周りの人間の人生をも変えてしまうのだ。


Kさんの独裁政治は留まることを知らなかった


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【第1話】 俺