2007年 中旬頃。。

相変わらず仕事が定時で上がれない日々。。

『ナナプラザ』に逃げられた「T」の支援終了後も
仕事の忙しさは衰えなかった。

あれから何度か短期で支援者が送り込まれてきたけど
特に読者様に紹介するようなエピソードはなかった。

しかし!

’’ある大大大事件’’ のキッカケとなる2名の支援者は
ここで紹介しないわけにはいかないだろう。

今回の支援者となるベテラン「Kさん」(48歳)と
後輩「U太」(27歳)の2名だ。

タイ支社工場支援期間は2ヶ月。

年齢的なことや役柄から主に俺はU太の面倒を見て
「Mさん」はKさん。。のスタンスとなった。

U太は日本時代も仲の良かった後輩のひとりだから
一緒に居ることに大きな問題はないのだが。。


こやつ、性格に少々難がある。

3兄弟の末っ子で、超わがままなのだ。


キムタク似のイケメンなので彼女が常に居るのだが
誰とも ’’別れが早い’’ ことからもそれがよくわかる。

まずU太はタイに来るのが初。

と言うかプライベート含めて海外に出るのが初。

タイはHIVが怖いという印象をもっての来タイ。

夜遊び関連はあまり好んでいないようだ。

しかし俺は日曜日も寂しい思いをさせてはいけないと
週末の仕事終わりに声を掛けてやった。

駐在員の重要な仕事のひとつ ’’アテンド’’ だ。


俺 「日曜日、バンコクを案内しようか?」

U太「あざっスぅ!じゃ遠慮なく」


そして日曜日。。。

クルマでU太を迎えに行く。

まず食事はバンコクから少し離れたタイレストランへ。

日本には無い、いかにもタイランドって感じのする
池の上に立つオープンスタイルの洒落たレストランで
日本人など誰ひとり行くはずもない俺お勧めの穴場。

その後は市内観光で、寺院巡りと『MBK』散策。

チャオプラヤーの運河ボートにも乗った。

U太は街行く人が皆サンダルを履いているのを見て
「自分も欲しい」と言い出し、探しにいったり
「歩きつかれた」のリクエストに答えるため
わざわざオンヌットのフットマッサージも行った。

朝から夕方までみっちりアテンド。

U太も初バンコクの触りを満喫したであろう。

もうそろそろ帰ろうかなぁ、なんて考えていたとき
U太はとんでもないひとこと言いやがった。。


U太「何か面白いことないッスかねぇ?」


俺 (な、何ぃい!?)


今日は休日だが家族に「スマン!」と断りを入れ
早起きして午前中から郊外のタイ飯に連れて行った。
↑ もち俺のオゴリ

午後には寺院巡りとカオサンやデパートの散策。
もちろん拝観料、駐車場代、軽食、ドリンク等も。。
↑ もち俺のオゴリ

自分好みのサンダル
↑ タイ製の安いやつだが買ってあげた(190バーツ)

その前日夜にはスクンビットsoi12の韓国街で焼肉。
↑ もち俺のオゴリ

その後の『ナナプラザ』では財布すら出していない。
↑ もち俺のオゴリ

前々日にはライブコンサートにも連れてった。
↑ もち俺のオゴリ
※ちなみにドラゴンフォースと言う英国のメタルバンド


しかし ’’まだ足りない’’ と言わんばかりのこの態度!


そうなのだ。。

この後輩U太の性格に少々難があると言ったのは
結構図々しくストレートにモノを言うやつなのだ。


「早く帰ってプリズンブレイク見てーんだよ!」と
俺は心の中で叫ぶ(笑)


さてこのクソガキをどうしたものか。。


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【第1話】 俺