2004年12月末。。

年が明ける前「M先輩」が駐在期間を満了し帰任する。

本社の役付きから「とにかくタイに行ってくれ!」と
会社を放り出され駐在開始から実に4年後のことだ。

※参照ポチ↓ 手取り20万円なし

この「タイ駐在期間が全くわからない」という話は
他の会社の駐在員からもよく耳にする話で
タイ駐在員同士の中でも笑い話になることが多い。

「会社から1年って言われたけど、もう5年目です」

「日本の本社に戻ってもポストがありません」

なんて話は珍しくもなんともない(苦笑)

むしろ普通(笑)


M先輩は「ネーン(タイ人嫁)」を連れて
一緒に日本に完全帰国することになった。


ここで少し時系列を無視することになるのだが。。

俺達の出向元の本社のある地元は本当に田舎で
そんな環境でタイ人のネーンが生活できるのか?と
心配だったけど。。 ’’案の定ダメ’’ だった。

最初は「道が綺麗だ」とか「食べ物が美味しい」と
些細なことに対しても目新しく上機嫌だったようだが
2人の間に長女が生まれてから状況が一変したらしい。

結婚したからと言って24時間四六時中
M先輩が一緒に居るわけではない。

ひとりで頑張るには周りの環境も大事。

いくら頭が良くても日本語のままならないネーンでは
昼間一緒に生活をする親御さんとの会話も難しく
ましてや田舎で必須のご近所付き合いもできない。

国際免許は所持していても専用のクルマが無いため
行動範囲は異常に狭い。

更に軽い姑問題なんかもあったようで
少し塞ぎ込んでしまったらしい。

とにかく家でのルールが厳しくうんざりだ、と。

タイ人がテレビで見る東京や北海道に
1週間程度の短期旅行するのとは訳が違う。

生活しなければならない。

自然豊かな景色が好きなタイ人は多い。

しかもネーンが楽しみにしていたであろう ’’雪’’ も
地元は大して降らないし、タイ人が期待する事では
田舎ならではの ’’桜’’ や ’’紅葉’’ が見えるくらいだ。

「結婚して憧れの日本で生活できる!」と
幻想を抱いて来るタイ人も多いだろう。

しかし、張り切って嫁いだ先は俺やM先輩の地元
タイのイサーン地方のような場合もあるのだ。

しかも環境(言葉・食事・行動範囲など)を考えると
タイ人にとってはイサーン地方以下の生活を
強いられる可能性がかなり大きい。

理想と現実とのギャップは田舎ほど激しい。。

本人の置かれた周りの環境が最重要なのだ。


そこでM先輩はある決断をする。


本社を1年弱で退職し、静岡県にある企業に転職。

もちろんネーンも子供も一緒に引っ越しだ。

そこでネーンは日本語をバリバリ勉強。
中古でネーン専用の軽自動車も購入。
市内住みで街は賑やかで買い物も便利。
子育ては多少苦労したようだが姑問題はゼロ。
しかも都会だから偶然近所にタイ人が住んでいた。

こんな感じで快適な毎日を過ごせるようになり
「めちゃくちゃ元気になった」との連絡をもらった。

この連絡は本当に安心し嬉しかった。

「もうタイには帰りたくない」と思うほど
日本が好きになってくれると俺も嬉しいな。


M先輩は今現在(2022年)も一姫二太郎と家族仲良く幸せな日々を過ごしている

「第7章 -完-」

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