前回の続き。。

事件の日以降、連絡を取らなくなった俺と「クワーン」

しかし俺は自分の気持ちを抑えられなくなり
クワーンのアパートへのサプライズ電撃訪問を決行。

きっとこれで以前の様な関係に戻れるはずだ!


土曜日、15時頃にクワーンのアパートに到着。


アパート入口の守衛に軽く手を挙げて挨拶。

このアパートの守衛とは既に顔見知り状態なので
何も言わなくとも毎回敷地内に入れてくれる。

警備会社ではなく専属で雇われている守衛のようで
俺がココに初めて来たときからずっと彼だ。

でも直近で来た2回は夜だったから?居なかったが
きっと居眠りでもしていたのであろう。

タイでありがちな形だけの24時間セキュリティー。

実際は何の確認もしないザル管理も多い。

俺が以前住んでいたコンドミディアムも同じ。

入口に踏切の遮断機のような装置がついていたが
目の前まで行くと守衛が棒を上げるだけという
なんともお粗末な警備体制だった。
※居るだけ凄いが

それ、開けッパでもいいんじゃね?(苦笑)

おっと。。話が反れ反れになってしまった。。


守衛を横目にゆっくり2階に上がると通路の向こうに
クワーンの部屋のドアが少し開いているのが見えた。


(居るっ!!)


ドアを開けたまま外出しているのではない。

クワーンは電気代を節約するためにエアコン使用は
最低限と考えており、昼間はドアストッパーを使い
ベランダと入り口のドアを10センチほど開けて固定し
風通しを良くすると「空気の動きがある部屋が好き」と
いつも笑って言っていた。


あぁ。。なにもかもが以前のまま。

きっとクワーンの気持ちも以前のままのはず!

久しぶりに会うのとサプライズの2段構えで
俺の心臓はドッキドキに張り裂けそうだった。


ドアに近づけば近づくほど
鼓動が早くなるのがわかる。


どうやって声を掛けよう。。

クワーンはどんな反応するだろう。。


俺の顔を見るなり目に涙を浮かべながら
「キットゥゥゥゥーン!!」と駆け寄り
抱きしめられるかもしれないなぁ、なんて。。


部屋の前までゆっくり行き、ドアの前で深呼吸。。


よし!ドアを開けて声を掛けよう!と思った時だ。


部屋の中から大きな笑い声が聞こえてきた。


しかも、しかもだ。。。


クワーンの声と一緒にあきらかに男性とわかる声。。

何とも楽しそうな会話をしている。。

ドアが開いているから声はハッキリと聞こえる。


更に驚くことに男性の声は日本語だった。。。


俺は何も言わずこの場を立ち去った


次回 第5章の最終回です
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【第1話】 俺