前回の続き。。

包丁を突き付けられながら「クワーン」に怒鳴られる。


「他の女と一緒だっただろ!」
「やったのか?」
「あ’’ぁっ?!」



その状況にビビり倒し、一歩も動けない俺。。


いや。。確かに先輩達とカラオケには行った。

でもその場限りを楽しんだだけでそれ以外は何もない。

そりゃあ踊って肩くらいは抱いたかもしれない。

でも電話番号の交換や次に行く約束もナシ。

これを ’’他の女に行った’’ と言うのか?

クワーンだって店ではそうしてるでしょ?

俺はダメでクワーンは良いのか?


いや、今はそんなことはどうだっていい。。


クワーンは誰がどう見ても超激高状態。

髪は逆立ち、金色の気のオーラをまとっている。。
様にすら見える。。正にスーパーサイヤ人状態だ。

タイ人の女性に対して他の女のコの影が見えたとき
結構ヤバいことになるのは十分理解している。。

それが勘違いであろうと何であろうと聞く耳持たずで
根元までブッスリと刺された人を知っているなど。。
この手の話はいろんな人から聞いているし
実際にアパートで謎の血痕を見た事だってある。

※参照ポチ↓


最悪の事態が頭をよぎる。

俺の心臓はバックバク。

こういう時って声も出ない。。

このまま逃げてもいいのだが、そんなことをすれば
オンナ遊びを認めたことになり後でモメるのは確実。

さすがの彼女も時間帯関係なく俺のアパートまで
押しかけて来るかもしれない。

時間ヨ戻レッ!


なんて思ってる場合じゃなく事情を説明しなければ。。


クワーンは俺を睨み付けたままだったが
目には涙が溜まっているのが分かった。

そして手に持った包丁が小さく震え出すと同時に
涙が頬を伝わってポトポト落ちていく。


クワーン「。。何回も電話した
    「ケーキも買って待ってたのに


俺は極限状態の中なんとか声を振り絞って
「落ち着いて。。」とだけ言えた。


すると彼女は右手の包丁をゆっくりと降ろした。

が。。

それと入れ違いに左手が猛獣が爪で引っかくように
俺の顔面めがけて飛んできた!


バリッッ!!


(ーーーー痛ぅっ)


クワーン「本当はコッチで刺してやりたいよ! 


そう言うと大声で泣き出した。

そして彼女はその場に座り込んで床に置いてあった
ケーキの箱をバシバシと手で潰し始めた。。


俺はとりあえずの言い訳。。


「ゴメン、先輩達と飲んでて気が付かなかった。。」


こう言うのが精一杯だった。


顔面の痛い部分を手で押さえると
熱くなっているのがわかる。。イテテ。。


夜中、扉が開いたままのクワーンの怒鳴り声で
隣の住人が出てきてコチラの様子を見ているのが
恥ずかしかったのと、この尋常じゃない様子は
俺の何かを察知している?ような気がして決断。


俺 「ゴメン。。今日は帰る。。」


泣いているクワーンからは何の返事もなかったが
俺はそのまま振り返ることなくアパートから出た。


(痛ぇ。。)


途中、停車していたバイクのバックミラーで顔を確認。


俺の顔には額の右部分から鼻にかけて
くっきりと ’’3本の爪跡’’ が入っていた。


流れるまででは無いが血だって出ている(涙)


うわっ。。K美(嫁)になんて言い訳すればいいんだ。。


なんとビックリ毎日更新 
今日もポチっと応援よろしくお願いします 
にほんブログ村 大人の生活ブログ タイナイトライフ情報(ノンアダルト)へ
にほんブログ村

ブログ「タイ若!痛感物語」を最初から読む 
1話1分程度で読めますので是非とも m(_ _)m
FullSizeRender
【第1話】 俺