前回の続き。。

「モッド」の部屋から自分のアパートに戻った。

今日はきのうに続いて先輩方と行動を共にする計画。

シャワーを済ませて待ち合わせ場所へと向かう。

まずバンコク単身赴任の強い味方『らあめん亭』で
俺の大好きな中華丼とビールを飲みながら
「I先輩」と「M先輩」との会話が弾む。

昨日のノーハンドレストラン『ギャラクシー』から
『SHE』の感想やチョットまじめな仕事の話まで
いかにもザ・駐在員と言った感じのひと時だ。

ちなみに先輩方はゴルフをやらない。

これが仲良くなった理由のひとつかもしれない。

ゴルフの話が始まると他の話は中断され更に長い。

しかも実際コースに出てプレイする時間
打ちっぱなし練習の時間、買い物の時間などで
ゴルフをする方としない方では色々ズレが発生する。

後に仕事の関係で3人とも遊び程度に始めるのだが
当時は自分でゴルフ道具を買うまでには至らなかった。


続いてトンローの『えびの釣り堀』に移動。
※現在はバンコク郊外へ移転

この場所は今日俺が先輩方に教えた形となる。

俺は約4ヶ月の間、家族中心の生活が続いていた為に
女性や子供でも楽しめる場所やレストランについて
かなり詳しくなっていた。

その中のひとつが今回来たエビの釣り堀だ。

これは老若男女、大人も子供も楽しめる遊び。

日本ではあまりお目に掛かれないと思うが
タイではバンコク・シーラチャ・パタヤなど
比較的どこにでもあり、楽しむことができる。

簡単に説明すると店舗には大きな生簀があり
たくさんのオニ手長エビが泳いでいるのだが
それを無料レンタルの竿とエサ(切り身)で釣り
更に希望すれば厨房で料理して貰うことができ
その場で食べるスタイルのレストラン。

店によって竿代や餌代を取られたり
1時間単位で料金が発生したり
システムが違いますので、あしからず。


もちろん釣ったエビは持ち帰りも可能なのだが
単身赴任の男性の方が部屋でわざわざ
エビ料理を作ることも少ないであろう。

特に焼きエビはコンロより圧倒的に炭のもんだ。

3人で並んで釣り糸を垂れ、ビールを飲みながら
2~3時間ほどまったりした時間を過ごす。

一見ボーッとしているような時間がまた楽しい。

M先輩がバービアに通っていることは知っていたが
現地で知り合った欧米人と一緒に『バカラ』に行き
その欧米人がガラス製の天井に集中しきってしまい
ずっとヨダレを垂らしながら見上げていたこと。

I先輩の言ってることはいつもよくわからないが
普通のマッサージ店でスペシャルに持ち込もうと
頑張っているがなかなか実現しない?
一度チクられて店側から注意された?話などなど。

俺は子供の幼稚園(保育園)で参観日に行ったとき
知っているけど指名はしたことのない程度の
カラオケ嬢(母親)と目が合ったが、ここはお互い
無言で何も言わずにその場をやりすごしたこと。


ネタは尽きない。


特に夜に興味があるメンバーが集まれば
何時間でも会話することが可能だろう。


そしてその後は意味も無く?フットマッサージに。


3人で並んで施術を受ける。

ここでも俺達は日本語で会話をしていたため?
タイ人スタッフも来たばかりの観光客だと思ったのか
I先輩の足をマッサージしていた中年女性が

「アイ ノビタ カー メン マーク」
※(直訳)のび太野郎の足めっちゃ臭いやんけ!

と、言い放ったことは秘密だ(笑)

俺とM先輩は笑いを噛みしめ小刻みに震える(笑)


こんな何気ない一日の行動なのだが
俺は久しぶりの解放感に包まれ大満足。


やっぱり単身赴任・独身の先輩が羨ましいと思うのであった


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【第1話】 俺