前回の続き。。
自宅で初タイランドの見聞録を報告。
実際に目で見たり聞いてきたりした範囲で応答。
タイ視察から戻り、不仲だった嫁「K美」との
久しぶりの充実した濃い会話。
その内容についても十分なものばかり。
そして翌日に出社すると、視察に行った俺達3人は
ちょっとしたヒーローみたいな扱いになっていた。
まず、「I先輩」と「M先輩」と俺が3人揃って
社長や役員への視察結果報告をする。
役員 「どうやった?タイでやっていけそうか?」
I先輩「まだ工場が完成してませんでしたよ(笑)」
M先輩「まだ半年くらい掛かりそうでしたね(笑)」
役員 「年明け早々には行くのに大丈夫か?」
I先輩「それはコッチに言われても(笑)」
役員 「食事とか生活はどうだった?」
M先輩「それは問題なさそうですね」
「住居はアパートじゃなくてマンションでした」
俺 「社員食堂の飯はココより美味かったです(笑)」
社長 「まぁ、その返事なら大丈夫そうだな(笑)」
I先輩「向こうの社長は熱い方でしたよ」
M先輩「仕事のやりがいがありそうです」
俺 「タイ人スタッフも良い感じでしたね」
社長 「全員で協力して頑張ってくれ。頼んだぞ。」
役員 「俺さんは家族が一緒だから心配だな」
俺 「いえ、昨日家族会議で話をしました」
「家族がタイに行くのは3ヶ月後です」
「色々お手数かけることもあると思いますが
よろしくお願いします」
さりげなく家族合流は3ヶ月後をアピール。
I先輩とM先輩もこの発言を聞いた時に
少しニヤリとしたような気がした。
同じ空気を吸って来た俺達にだけわかる暗黙の了解。
その報告をした後は部署ごとに別れる。
俺はバラまき土産を配る先々で質問責めになった。
タイ駐在員の募集を避けまくってたにも関わらず
「もう自分が行く必要が無い」と確信すると
その内容を聞きたくてしょうがなくなるのが
会社の風潮?と言うか県民性なのか?
同僚「タイ視察どうだったー?」
俺 「会社の周りはウチと同じで何にもないところ」
俺 「メチャメチャたくさんバイクが走ってた」
俺 「仕事は親会社のプレッシャーで大変そう」
俺 「住む所は凄く良かったけど、食事は少し心配」
俺 「気候は思ってたほど暑くなかった」
さっきの社長や役員との面談時もそうだったが
タイでの夜遊びのことは完全に ’’口チャック’’ をして
むしろ苦労や大変そうな部分をさりげなくアピール。
こんな回答になってしまうのは俺だけだろうか?
否っっ!!
国内外問わず、出張ついでに遊んでしまった方は
こうなる傾向にあるはずだ!(笑)
もし他の社員に視察の全てを正直に話したとすると
’’大都会バンコク’’ や ’’夜の街バンコク’’ を知り
「ラッキーだな」「羨ましい」「変わりに行く」と
ねたまれたり、最悪は俺のタイ駐在が無くなったり
または駐在期間が短くなる可能性もある。
誰も手を挙げない中、俺は自ら志願したんだ。
キミたちはこのチャンスを自ら逃したのだよっ。
先月、駐在員募集の話が出た直後に思っていた
「誰がタイで仕事なんかするの?」と言う考えは
もう俺の中に微塵も残ってなかった(笑)
タイ生活が正解か否か未来は誰にも分らないが。。
俺はやってやる!と決心していた。
そうだ!タイのことをもっと調べなければ!
もうタイ生活のことしか頭になかった。
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コメント
コメント一覧 (4)
「案ずるより産むは易し」まさに「わが目で現実を見てきた人だけが分かる」そして「自分に損になることを言うようなバカはいない!」ですね😃それにしても似た者同士が良くも3人偶然にもそろいましたね(笑)今後の展開が楽しみです!!!
俺
がしました
【誰も手を挙げない中、俺は自ら志願したんだ。
キミたちはこのチャンスを自ら逃したのだよっ。】
1話から23話まで一気に読ませて頂きました。
2000年…ものすごくいい時にタイに行かれたという事が素直に羨ましいです。
俺
がしました
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