前回の続き。。

2000年12月 タイランド『ドンムアン空港』

今日初めてタイに来た俺達をアテンドしてくれる
「Yさん」と無事に合流することができ、ひと安心。

駐車場にクルマが停めてあるとのことで移動する。

その駐車場で、ある光景に驚いた。

なんと枠内に駐車してあるYさんのクルマの前に
別のクルマが通路駐車しているではないか!

もちろんそのクルマのドライバーは乗っていない。

どうやって出るの?放送で呼ぶ?とか一瞬思ったけど
Yさんは「こんなの当たり前」と言うような顔で
その知らないクルマのトランク部分を押し始めた。

すると。。

その枠外に駐車しているクルマはサイドブレーキを
上げておらず(ロックしてはダメなルール)で
押せば簡単にコロコロと動かせるのである。

流石は発展途上国タイランド。

なんかルールが原始的で緩いぞ(笑)

。。。

Yさんのクルマは古い年式の銀色のカローラだった。

自家用車とのことだがお世辞にも綺麗と言えない。

ボンネットや屋根のクリア塗装は剥げて
シミになっており、表面はカッサカサ。

休日は朝から夕方までマイカーを洗車するほど
クルマ好きな俺からは考えられないような外観。


Yさんは「クルマに興味ないですから(笑)」と
助手席や後部座席に乗せっぱなしの地図や雑誌を
トランクに移動させ、座る場所を確保してくれた。

今どきこんな古いカローラが普通に走ってるんだ。。
やっぱ発展途上国だから大切に乗ってるのかな。。


Yさん「目的地まで1時間くらい移動しますね」

俺達 「よろしくお願いします」


ボロい立体駐車場から大通りに向けクルマは発進。

これから生活することになるであろう地を初めて見る
ドキドキと言うか高揚感が高まるのが自分でも分かる。

生で体験する発展途上国ってどんな感じなんだ?

そんな程度で臨んだファーストコンタクトは。。


「え? え? えぇ~~っ!!?」


俺の目の前に広がる景色は頭の中で思っていた
タイ(バンコク)とは全く違ったものだった。

想像とは遥かにかけ離れている風景が
目の前に次々と現れ俺を驚かせる。

片側4車線ある道路に溢れかえるクルマとバイク、
高速に上がれば両脇に見えるビルと巨大電子広告、
遠くには象の形をした『エレファントビル』が見え、
『モーチットバスターミナル』の広大な敷地に驚き、
『バイヨークスカイタワー』の高さにクビが痛くなり、
スクンビットの超高層ビル郡を見て目が丸くなる。

そして挙句の果てには真っ赤なフェラーリが
コォォォ~っと甲高いフェラーリサウンドと共に
追い越し車線を猛スピードでカッ飛んで行った。


「だ、だ、大都会じゃんか!」


脳が直ぐ理解できないとはこう言うことだろう。

終始圧倒されっぱなしで「俺の中でのタイ」は
一音を立て一瞬で崩れ去った。

もちろん道路はアスファルトw

あぁ。。ごめんなさいっ(恥っ 

今俺が住んでる街なんか比較にもならないほど
バンコクは発展している。

その近代的な建物の間に寺院や緑も多くあり
バランスと言うか風景が独特的で美しい。

昔の中国将軍が ’’百聞は一見にしかず’’ と言ったが
その百聞を全く聞かないままにタイに来た。

俺はとんでもない思い込みをしていたようだ。

若干、街がホコリっぽいような気がするだけで
とんでもない近代的な大都市バンコク。


「これってたまに出張で行く東京より凄くネ?」


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